21年前の激レアDUNKの潰れた起毛を蘇らせる...!お客様のハイネケンクリーニング&ラッピングレポート - KicksWrap®︎

21年前の激レアDUNKの潰れた起毛を蘇らせる...!お客様のハイネケンクリーニング&ラッピングレポート

KicksWrapではShoe Care Serviceとして、お客様からクリーニングやSOLE PLUS 3.0の施工代行をご依頼いただいております。

その中でも、特段お目にかかれてありがたいといったモデルが届くこともしばしば…。

 

今回はShoe Care Serviceに届いた2003年 5月にNIKEから、アンオフィシャルでリリースされた一足”HEINEKEN” DUNKのクリーニングの様子を語らせていただきます。

 

宅配のスニーカーは段ボールは入って送られてくることが常です。

いつも封を解いたらモデルに関わらず、『落ち着いて』汚れとスニーカーの状態を分析、クリーニングの手順と配慮すべきパーツなどを頭に入れてシミュレーションするのですが、この日は明らかに落ち着きを欠きましたね。

 

開封した途端、緑のボディと赤星が目に飛び込んできました。

届いたモデルはNIKE SB DUNK LOW PRO "HEINEKEN"。事務所騒然。

 

驚嘆が溢れたのは言うまでもありませんが、髭を蓄えた男たちが靴をみて興奮する姿は端から見たらさぞかし滑稽でしたでしょうね。笑

 

しかしそれほどの代物が届いたことは間違いなく、Shoe Care Serviceに信頼を寄せていただいていることを実感したと同時に緊張が駆け巡ったのもまた事実でした。

 

そのデッドストック相場は現在なら「1,000,000円」はくだらないのではないでしょうか。

 

▼ドチャクソ緊張のクリーニング動画はこちらからご視聴いただけます…

 

 

 

ではクリーニングに入りますが、まずは状態を確認していきます。

 

 

全体的にかなり綺麗ですが着用されていることは間違いなく、若干ほこり(ロードダスト)が被っており緑の起毛も固くなっている様子。起毛が固くなっているのは、古いモデルにありがちなことです。

 

この状況についてお客様もご理解いただいているようで、ヒアルロン酸フォーム(Foam Cleaner Premium)を使ったクリーニングとレザーケアのプランでお申し込みいただいているため革の栄養を補填しながらクリーニングを進めていきます。最後はオプションでお申込みいただいたラッピングで、丁寧に包ませていただく流れ。

 

 

まずはDeodorant Shoe Keeperで形を整え、表面のほこりや汚れをブラッシングで払い落としていきます。この工程をしないと、クリーニングの際に表面の汚れを伸ばしてしまったり思ったように綺麗になってくれないため、忘れがちですが大切な工程のひとつ。

 

早速ヒアルロン酸フォーム(Foam Cleaner Premium)を使ってクリーニングをしていきますが、ここで起毛素材に汚れが激しい場合はUtility Eraserの黒(スニーカー用砂消し)を使い、起毛に絡みついた表面の汚れをこそげ落します。

 

この工程をしないと、クリーニングの際に表面の汚れを伸ばして…ry

 

今回は起毛が綺麗な状態のため省略。

前提としてクリーニングとは、構成されている素材に少なからずストレスを与えていることを忘れてはなりません。極力、要らないことはしないのが鉄則。

 

加える知識も重要ですが、手を引く知識も同じくらい重要です。

 

 

全体のクリーニングを終えレザーケアに移りましょう。

ここで気を付けておきたいのは、しっかり起毛素材を”乾かしてから”Shoe Moisture Mist(栄養ミスト)をかけること。

 

革の栄養が抜ける時の大半は、濡れているレザーが乾く時であり乾燥とともに栄養も抜けていってしまうためです。せっかく栄養を与えても乾かした時に与えた分も抜けては意味がないですからね。

 

 

全体的にShoe Moisture Mistを噴きかけ、Cleaning Microfiber Towelで馴染ませる。

 

 

ミストが馴染み、表面の水っけがなくなったら毛起こしの作業に入ります。

ここで活躍するのがUtility Brush。真鍮と馬毛が付いておりクリーニングの場面で幅広く活用できるブラシで登場の頻度はかなり高く、大変お世話になっております。

 

毛起こしには真鍮ブラシを使い、優しくブラシを当て毛を起こしていく。

するとこうなる…。この瞬間だけは筆舌しがたいものがある、、、

 

くぅぅぅ。

 

 

通常のレザーにはMouton Mittを使って磨き上げをすることで、保湿成分のシアバターもあいまって良い艶を出してくれる。

 

 

Shoe Care Service特典のDryersを入れたら、いよいよラッピングに入ります。

使うのはアンチUV機能がついたシュリンクフィルムKicksWrap Premium。これで包むことで空気の侵入を最大限遮断し、黄ばみの原因になる紫外線からスニーカーを守るフィルムです。

 

 

ヒートガンでシュリンクを収縮させ、つま先の穴(収縮後はアッパーと密着し空気が入らない)から空気を抜く。ラッピングされたプレミアムなスニーカーは店頭に並んでいるかのような存在感のため、ご自宅で観賞用として飾っておいていただいても申し分ありません。

 

 

しかも紫外線による黄ばみの心配も最小限に抑えられているのならやらない手はないでしょうね。

 

 

最後は特典のShoes Bag 2.0に入れてご返送となります。

このバッグも活性炭配合の生地で調湿や脱臭効果もあるためスニーカーを入れてガンガン持ち歩いていただきたいです。

 

 

さて今回の”HEINEKEN”、改めてとなりますがお任せいただき大変光栄でした。今後も信頼にお応えできるようにクリーニングの技術者として腕を磨いていかなければなりませんね。

 

Shoe Care Serviceでは、今回のようなレアなスニーカーだけでなくどんなシューズでもクリーニング対応をさせていただきます。

 

お見積りやプランのご相談も無料で承っておりますので、右下アイコンからチャットでお気軽にご連絡いただけましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

次に届くシューズは何でしょうか…。

 

届けていただいたシューズは動画や記事にさせていただくこともございますので、ご利用いただいた方はどうぞお楽しみに。

 

この度はご利用いただき誠にありがとうございました。