今回ご依頼いただいたスニーカーは
Travis Scott × Fragment × Nike Air Jordan 1 Low OG SP "Military Blue"
トラヴィスとフラグメント、そしてナイキのエアジョーダン1のトリプルコラボである一足。現在も20万円~30万円ほどで取引される逸品です。
お預かりした物の状態は、かなり良く履きこまれており、全体的に黒ずみがひどく、サイドのスウッシュも汚れています。
⚫︎トラフグAJ1のクリーニング動画はこちら💁
ここまで、履きこんだオーナーへ敬意を払いながらクリーニングを始めていきます。
まずは、シューレースに長年蓄積した埃をピンセットで慎重に除去。
取り除くことが出来たらCompact Bowlに水を溜め、そこにFoam Cleaner(クリーナー)を入れ、もみ洗いをしていきます。
今作のシューレースはワックス加工がしてあるため、あまり水洗いはしたくありませんがこの汚れ具合なら仕方ないでしょう。
シューレースが綺麗になったら、次はスニーカー本体のクリーニングを実施。
今回はPremium Shoe Care Kitを使用してのクリーニング。
下準備として、Deodrant Shoe Keeperを使い、履きこまれたシワをしっかり伸ばします。
そして全体をCleaning Brushで払い、細かい埃を落とします。
セルフケアでも日々のブラッシングで汚れの蓄積を緩和できるため、ぜひ実践してみてください。
表面の埃がとれたら、Foam Cleaner Premium(プレミアムクリーナー)を使い頑固な汚れや、細かい汚れをしっかりと落としていきます。
黒ずんでしまっていたアッパー部分がみるみる蘇り、元の色を取り戻してきました。
ブラシが届きにくい部分は、Microfiber Towelにクリーナーを浸み込ませるのがポイント。指に巻き付けて擦ると、一瞬で細かい部分まで汚れを落とせます。
シュータンの部分もアッパー同様、ブラシとクリーナーで汚れを落としていきたいのですが、注意すべき点が一つ。
それは、シュータンは汚れがたまりやすいため、シューレースと接する部分は黒くなりがちなことです。
こびりついてしまうとクリーナーだけでは落とすことが出来ません。
そんな時はStain Removerを使うと、かなり改善されるので、頑固な汚れだからと言って諦めないでください。
最後はアウトソール。挟まった小石を取り除き、ソールの全面を洗います。
ミッドソールの汚れは、スニーカーを履いている時につくものがほとんど。
こちらも豚毛のブラシでは中々落とせないので、真鍮ブラシ(Utility Brush)で汚れを落とすのがポイント。
革の状態をよりよく保つために、シアバター配合のShoe Moisture Mistでひと仕上げ。革に潤いを届けるヒアルロン酸とシアバターの高い保湿力で、革にしなやかさが戻ります。
ここでもう一工夫するのがシューケアサービスの醍醐味。専用のMouton Mittで優しく磨き上げると、革本来のツヤを取り戻し、出来栄えに差が生まれるのです。
最後にクリーニングサービス特典のWaterproof Sprayで防水加工を施し、Dryers・Shoes Bag2,0を付属させたら、丁寧に梱包をして返送となります。
今回も、大切なスニーカーを弊社にご依頼いただきありがとうございました。