シンプルな見た目が魅力的なスタンスミス、お気に入りで高頻度で履いているという方も多いのではないでしょうか。
ただ、よく履くスニーカーには日々の汚れが蓄積していってしまうもの。
特にホワイトカラーのスタンスミスの場合、汚れの目立ちが気になってしまいますよね。
綺麗にしたいとは思うものの、
- クリーニングなんてやったことがない
- なんだか大変そう
- 道具も方法も分からない
上記のようなお悩みを持つ方もいるはず。
本記事では実際に汚れたスタンスミスをクリーニングしながら、使う道具や手順、注意点やよくある質問までを詳細に解説していきます。
「スタンスミスのクリーニングにチャレンジしてみたい!」という方はぜひ参考にしてみてください。
スタンスミスの構成素材

スニーカークリーニングをするにあたって、どの素材でも基本的な手順は同じなのですが、素材によっては一部工程が違う場合があったりします。
まずは、対象のスニーカーに使われている素材の把握が必要です。
今回クリーニングするスタンスミスの素材構成は下記の通り。
- アッパー:レザー
- ソール :ゴム
メインであるアッパー全てが、レザー素材で構成されているシンプルな作りです。
レザー素材はデリケート素材ではあるものの、難しい手順の無い基本のクリーニングで対処が可能です。
スタンスミスの洗い方
スタンスミスの洗い方は下記4つのステップで行います。
- クリーニング前の準備
- ブラッシングで表面の埃を落とす
- 専用洗剤を使ったクリーニング
- ※ミッドソールの黄ばみとり
4つ目の工程についてはミッドソールの黄ばみがひどい場合のみ行うため、日常的に付着する汚れだけであれば3つの工程で終了です。
この3工程がスニーカークリーニングの基本の流れのため、覚えておくとスタンスミスに限らず他のスニーカーでのクリーニングに役立ちます。
ちなみに今回は、クリーニングブラシと洗浄液が一体化したお手軽アイテムを使ってクリーニングを進めていきます。
クリーニング前の準備

靴紐は付けたままだとブラシクリーニングの邪魔になるため取り外します。
さらに靴の中にシューキーパーを入れることでアッパーに張りが出てブラシを当てやすくなり、効率的にクリーニングを進められます。
同時に、日常的にできてしまった履きジワも伸ばすことができるため一石二鳥です。
ブラッシングで表面の汚れを落とす

まずは乾いた状態のブラシで全体的にブラッシングをし、表面についた埃などの汚れを落としておきます。
あらかじめ埃などをを落としておくことで、専用洗剤の泡立ちがよくなったり、洗剤の使用量を抑えることができるため地味に大切な工程です。
特に埃の溜まりやすいパーツ同士の重なり部分など、細かいところまで入念にブラッシングしておきましょう。
専用洗剤を使ったクリーニング

いよいよクリーニングのメインである専用洗剤を使ったクリーニングの工程です。
今回使用しているアイテムは、ブラシ中央部にある青いスポンジ部分を押し込むと専用洗剤が出てくるようになっています。

出てきた専用洗剤を使って、スニーカーのパーツごとにブラシ洗いをしていきます。
この時、ブラシを強く当てて大きく動かしてしまうと、ブラシが寝てしまい効率的にクリーニングができません。
「細かい動きでブラシの先端で洗う」という点を意識しましょう。

汚れを落とすことができたら、吸水性の良いタオルなどで洗剤を拭き取っていきます。
洗剤残りは素材の黄ばみの原因になるため、しっかりと拭き取っておきましょう。
もし拭いた後に汚れが残っているようなら、気になる部分に再度洗剤をつけてブラシで洗うところから繰り返し行えばOKです。
ミッドソールの黄ばみ取り

今回クリーニングしたスタンスミスのように、ミッドソールが経年劣化でかなり黄ばんでしまっていることがあります。
ミッドソールの黄ばみは汚れではなく、素材が空気や湿気などと化学反応を起こして発生するもののため、残念ながら洗剤によるクリーニングでは除去することができません。
そんな時は、専用の除去剤を使うことで黄ばみを取ることができます。
詳しい手順については別記事にて詳しくまとめているため、黄ばみとりを実践する方はぜひ下記リンクよりチェックしてみてください。
スニーカーのソール黄ばみの落とし方完全ガイド|原因と対策を知って劣化を防ごう
スタンスミスのアフターケア
クリーニングをしてきれいにすることができましたが、より良い状態に仕上げたい方はアフターケアをするのがおすすめです。
特にスタンスミスのようなレザースニーカーは、一手間加えることで素材の寿命や見た目にも好影響を与えることができます。
革素材の保湿
レザーのような革素材は経年で油分などの栄養が抜けてしまうことで、革特有のツヤが失われていくだけでなく、ひび割れなどの原因にもなります。
クリーニングで綺麗な状態のタイミングで保湿することで、上記のような劣化の対策をすることが可能です。
保湿には、革素材専用の保湿スプレーを使用します。

よく振った保湿スプレーをスニーカーから大体15 cm離れたところから吹きかけます。
吹きかける量については、全体的に湿らせることができればOK。

吹きかけた保湿液をタオルなどを押し当てて馴染ませることができれば、保湿ケアは完了です。
この時点で、スプレー前と比べると革特有のツヤ感の戻りを実感できるはず。

より仕上がりにこだわりたい方は、ムートンミットを使って磨いていくことで、ツヤ感をさらに出すことができます。
指の腹を革に当てて滑らせた際に、吸い付くような感触や音が鳴れば完璧です。
靴紐の交換

意外にも靴紐はスニーカー全体の見た目に影響を与える重要なパーツです。
もちろん靴紐も洗浄液で揉み洗いすることで大体の汚れは落とすことが可能。
しかし、写真のように油汚れなど状態の悪い靴紐や、表面にほつれなどがある場合には靴紐を新品にしてしまうというのも選択肢の1つです。
ちなみにここまでの一連の流れをYouTubeでも確認できます。
動画版で見たい方はぜひチェックしてみてください。
スタンスミスの洗い方 よくある質問

スタンスミスにオキシクリーンは使っていい?
オキシは比較的低刺激な酸素系漂白剤ですが、スタンスミスへの使用は絶対にNG。
スタンスミスはレザーとゴムで構成されたスニーカーのため、レザーの表面やゴムが溶ける可能性があります。
ウタマロや中性洗剤で洗ってもいい?
ウタマロや中性洗剤は水洗いが前提ですが、レザー素材のスニーカーを水洗いしてしまうと、革素材は水に濡れると縮みや変形の原因になるためおすすめできません。
レザー素材に限らずミッドソールの接着剤が水溶性だと、水に溶け出してアッパーに付いてしまい、落ちないシミになってしまうこともあります。
上記のようなことから、スニーカー専用洗剤でのクリーニングが安心です。
靴の中はどうやって洗う?
アッパーなどの洗い方と同様に、靴の中もスニーカー専用洗剤とブラシでのクリーニングでOK。
シューレースを外すとシュータンがめくれて中が洗いやすくなります。
中敷だけであれば取り外して水洗いすることも可能です。
もっと簡単な方法ない?
今回紹介した方法よりも洗浄力は劣りますが、拭くだけでお手軽にクリーニングできるシートタイプもあります。
洗浄液がシートに染み込んでいるため、表面の軽い汚れをさっと落とすのに最適。
擦れ汚れなど頑固な汚れは苦手ですが、定期的にシートタイプで拭いておけばある程度綺麗な状態を保つことも可能です。