オニツカタイガーの定番モデルとして人気の高いメキシコ66。
スリムなシルエットとクラシックなデザインが魅力ですが、白系やセイル系カラーは黒ずみ汚れが目立ちやすく、レザーやスエードの扱いに迷う方も多いのではないでしょうか。
特にメキシコ66はレザーとスエードが組み合わさったモデルも多いため、何も考えずに水洗いしてしまうと、革の乾燥やスエードのシミ、型崩れにつながることもあります。
オニツカタイガーのようなデリケート素材が使われたスニーカーをきれいにするなら、素材ごとに適した方法でのアプローチが大切です。
この記事では、オニツカタイガー メキシコ66の黒ずみ汚れを落とす洗い方から、レザー・スエードのアフターケアまでを初心者にも分かりやすく解説します。
オニツカタイガーの洗い方
オニツカタイガーのメキシコ66は、レザー・スエード・ゴムソールなど複数の素材で構成されているモデルが多いスニーカーです。
そのため、全体を同じ力加減でゴシゴシ洗うのではなく、レザー部分・スエード部分・ソール部分に分けてクリーニングするのがポイント。
今回は、洗浄に加えてレザーやスエードのアフターケアまでしやすい「プレミアムシューケアキット」をメインに使い、黒ずみや黄ばみの状態に合わせて専用アイテムも組み合わせていきます。
プレミアムシューケアキットは汚れ特化というより、洗浄後の素材ケアまで見据えたいレザー・スエード系スニーカーと相性の良いキットです。
まずはクリーニングということで、下記の順番にて段階的に進めていきます。
- シューレースを外してシューキーパーをセット
- 何も付けずに全体をブラッシング
- スエード部分に絡んだ汚れをスニーカー用消しゴムでこすり落とす
- クリーナーを使ったクリーニング
- 靴内部のクリーニング
- アウトソールを洗う
- +α 黄ばんだアウトソールの黄ばみ除去
それぞれの工程を順番に解説していきます。
シューレースを外してシューキーパーをセット

まずはシューレースを外し、シューキーパーをセットします。
シューレースを付けたままだと、シュータンまわりや羽根部分にブラシが届きにくく、汚れが残りやすくなります。
外したシューレースはクリーナーを少量溶かした洗浄液に浸しておき、後ほどもみ洗いするため、洗浄成分を染み込ませるためにもしばらく浸しておきましょう。
また、「クリーニングに型崩れ防止のシューキーパー?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
実はシューキーパーは型崩れ防止だけでなく、クリーニング中の作業性を上げるために下記のような働きをしてくれる意外と重要なアイテム。
- アッパーに張りが出てブラシを当てやすくなる
- 履きジワが伸びてシワの奥に入った汚れにアプローチしやすくなる
絶対に無いとダメという訳ではありませんが、合った方が質の良いクリーニングをすることができるので、用意しておくのがおすすめです。
何も付けずに全体をブラッシング

次に、キットに同梱されている乾いたブラシでスニーカー全体をブラッシングします。
この時点ではクリーナーや水は使わず、表面のホコリや砂汚れを落とすだけでOK。
いきなりクリーナーを使うと、表面のホコリが泡と混ざって汚れを広げてしまうことがあります。
特にメキシコ66はパーツの切り返しが多く、ステッチ周辺やストライプの縁に細かい汚れがたまりがち。
ブラシの先端を使い、パーツの重なり部分まで丁寧にブラッシングしておきましょう。
この工程をしっかり行うことで、後に使うクリーナーの泡立ちが良くなり、汚れ落ちも安定します。
スエード部分に絡んだ汚れをスニーカー用消しゴムでこすり落とす

スエードのような起毛部分に黒ずみや茶色いシミのような汚れがある場合は、クリーナーを使う前に「ユーティリティイレイサー」でこすり落とします。
ユーティリティイレイサーは、レザー・スエード・ソールまわりの軽い黒ずみや擦れ汚れに使いやすい消しゴムタイプのクリーナー。
スエードは細かい起毛の間に汚れが入り込みやすく、ブラシとクリーナーだけでは落としきれないことも。
そのため、汚れが強い部分にはユーティリティイレイサーを使い、ピンポイントで汚れにアプローチするのが効果的です。
使うときは強く押し付けるのではなく、汚れた部分を軽くこするイメージ。
強くこすりすぎると起毛が荒れたり、色味が変わったように見えたりする場合があるため注意してください。
消しゴムを使った後は、削りカスや浮いた汚れをブラシで軽く払い落としてから次の工程に進みます。
クリーナーを使ったクリーニング

ここからはヒアルロン酸配合で、クリーニングしながら皮革へ保湿もできる「フォームクリーナープレミアム」を使って、レザーやスエード部分の黒ずみ汚れを落としていきます。
泡立ちを良くするためにブラシを軽く湿らせ、フォームクリーナープレミアムを適量付けたら、円を描くようにやさしくブラッシングします。
メキシコ66のレザー部分はシボ感のある素材が使われていることもあり、凹凸の間に黒ずみが入り込みやすいです。
表面だけをなでるのではなく、ブラシの毛先をシボやステッチまわりに届かせるように動かすのがコツ。
汚れが落ちたら、吸水性の良いタオルで泡と汚れをしっかり拭き取ります。
クリーナー成分が残ると黄ばみや乾燥の原因になることがあるため、拭き取りは丁寧に行いましょう。
靴内部のクリーニング

外側の汚れを落としたら、靴内部のクリーニングも忘れずに。
靴の内側は汗や皮脂汚れなどがたまりやすく、そのような汚れを放置しておくと嫌な臭いの原因になります。
洗い方は外側同様、クリーナーを使ったブラシクリーニングでOK。
洗い終えたら、乾いたタオルで泡と水分をしっかり拭き取ります。
内部に水分が残ると臭いやカビの原因になるため、風通しのよい場所でしっかり乾かしましょう。
アウトソールを洗う

アウトソールは地面に直接触れるため、黒ずみ・砂・泥汚れなど頑固な汚れが特に付くパーツ。
さらに溝の中に踏み固められた土などが入り込んでいると、アッパーを洗う際に使っていたブラシだとやや力不足です。
そのため、アウトソールを洗う際は「ユーティリティブラシ」の真鍮ブラシでの洗浄がおすすめ。
金属特有の程よいコシによる強い洗浄力で、軽い力でもしっかりと頑固なアウトソールの汚れを除去できます。
+α 黄ばんだアウトソールの黄ばみ除去

ミッドソールやアウトソールが黄ばんでいる場合、ソールの素材が経年劣化で起こる化学反応によって黄ばみが発生しており、通常のクリーニングでは除去ができません。
味として楽しめる方はいいですが、しっかりと白い状態に戻したいという方もいますよね。
そんな黄ばみには、「イエローリムーバー」という黄ばみ除去剤を使うことで黄ばみを落とすことができます。
使い方としては下記の通り。
- ソール以外をマスキング
- ソールに除去剤を付けて筆などで塗り伸ばす
- ラップをかけて除去剤の中に残った空気を抜く
- 紫外線にしばらくあてる
- 流水で除去剤をしっかり洗い流す
黄ばみがかなり進行している場合は、上記手順の2~5を数回繰り返すことで徐々に白さを取り戻すことができます。
オニツカタイガーの洗い方|アフターケア
クリーニングによってかなりきれいにすることができましたが、せっかくなので一緒にアフターケアまでやっておくと、より良い仕上がりに◎。
特に今回クリーニングしているメキシコ66のようなレザー×スエードのモデルは、アフターケアをするのとしないのとでは結構仕上がりに差が出ます。
ということで今回行ったアフターケアは、
- レザー素材の保湿
- 起毛素材の保湿
- 削れやすいかかと部分の保護
- シューレースの交換
- 内部に乾燥材を入れて保管
アフターケアというと大変そうに感じますが、いずれのケアも少しの手間で済みます。
レザー素材の保湿

油分の抜けてしまったレザーには、「プレミアムシュークリーム」で保湿ケアを行います。
エゾジカ油脂とヒアルロン酸を配合したレザークリームのため、洗浄後や乾燥が気になるレザーに対して、保湿・栄養補給・ツヤ出しを行うことができます。
ポイントは、たっぷり塗り込むのではなく薄く均一に伸ばすこと。
塗りすぎるとベタつきやムラの原因になるため、少量ずつ様子を見ながらなじませましょう。
最後にムートンミットで軽く磨くと、表面にレザー特有のツヤが出てより仕上がりをよくすることができます。
起毛素材の保湿

スエードも油分がぬけるためレザー同様に保湿が必要ですが、起毛素材の保湿は適した方法でのアプローチが必要です。
仮にレザー用のクリームをスエードに塗ってしまうと、起毛が寝たりシミになったりする可能性があるため使用不可。
そんな起毛部分には「シューモイスチャーミスト」を吹きかけることで保湿ケアができます。
スプレー後は、タオルで軽く押さえるように馴染ませるだけでOK。
より仕上がりにこだわりたい方はユーティリティブラシの真鍮ブラシで毛並みを整えることで、寝ていた起毛を起こすことでスエードらしい柔らかい質感が戻ります。
削れやすいかかと部分の保護

気を付けて歩いていてもいつの間にか少しずつ摩耗の進むアウトソールのかかと部分。
ヒールプロテクターをかかと部分に貼り付けて保護することで、かかとの摩耗を防ぐことができます。
手順も簡単で、
- 付属のプライマーシートで対象部を拭く
- かかと部分にざっくり貼り合わせる
- はみ出た部分をハサミでカット
- 指の腹を使って押し込むように圧着
特別他に道具も用意する必要もないため、手軽にできる劣化対策です。
シューレースの交換

洗浄液でもみ洗いしてきれいになる場合はそのまま再利用してOKですが、黒ずみや毛羽立ちが強い場合は交換も検討しましょう。
本体のレザーやスエードをしっかりケアしたタイミングでシューレースも整えると、一足全体の清潔感がぐっと上がります。
内部に乾燥材を入れて保管

最後に、靴内部へ乾燥材を入れて保管します。
クリーニング後はタオルで拭き取っていても、内部に湿気が残りやすい状態。
そのまま下駄箱などに入れると、臭いやカビの原因になることがあります。
中に乾燥剤を入れて保管しておくことで、靴内部の湿気対策がしやすくなります。
特にレザーやスエードは湿気に弱いため、保管環境も大切なメンテナンスのひとつです。
合わせてシューキーパーも使うと型崩れ防止にもなり◎。
ここまでがオニツカタイガーの洗い方からアフターケアまでの内容ですが、一連の流れをより詳しく見たい方は下記動画も合わせてチェックしてみてください。
オニツカタイガーの洗い方|よくある質問

セラーノ・アリー・sclawの洗い方は?
セラーノ・アリー・sclawなどのモデルも、基本的な洗い方はメキシコ66と大きく変わりません。
今回紹介したように、クリーナーを使ったブラシクリーニング→拭き取りの手順で基本はOK。
ただし、モデルによってレザー・スエード・メッシュ・合成皮革など、使われている素材の割合が違うため、それぞれに適したアプローチがより仕上がりをよくするためのコツです。
オニツカタイガーは洗濯機で洗える?
オニツカタイガーを洗濯機で洗うのはおすすめできません。
特にメキシコ66のようにレザーやスエードを使ったモデルは、洗濯機の水量・回転・脱水によって素材に大きな負担がかかります。
レザーの乾燥やひび割れ、スエードのシミ、接着部分の劣化、型崩れなどにつながる可能性があるため注意が必要です。
一見きれいになったように見えても、乾いた後に革が硬くなったり、スエードの質感が変わったりすることがあります。
オニツカタイガーは洗濯機で丸洗いするのではなく、専用クリーナーとブラシで汚れを落とし、最後に素材ごとのケアを行う方法が安心です。
オニツカタイガーにオキシクリーンは使える?
オニツカタイガーにオキシクリーンを使った漬け置き洗いはおすすめできません。
オキシクリーンは布製品の汚れ落としには便利ですが、レザーやスエードを使ったスニーカーには確実に素材へダメージが入ります。
最悪の場合、アウトソールのゴムが溶けてしまう可能性もあります。
大切なオニツカタイガーを長く履くなら、オキシ漬けよりも専用ケアで少しずつ丁寧に整えるのがベストです。










