お気に入りのスウェードスニーカー。気づけば汚れが目立ち、「洗いたいけど、変色したり質感が悪くなったらどうしよう…」と不安になる人は多いです。
スウェード素材は、その起毛感のある柔らかな質感が魅力的な一方で、水や洗剤に弱く、誤ったお手入れをすると取り返しのつかないダメージを受けることも。しかし、正しい洗い方や扱い方さえ知っていれば、自宅で綺麗に洗え、良好な状態で長く愛用することができます。
この記事では、スウェードスニーカーを傷めずに洗うための手順を徹底解説。 「初めてスウェードスニーカーを洗いたいけど失敗したくない」「正しいメンテナンス方法を知りたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
スウェードスニーカーの洗い方
今回クリーニングするのは、起毛素材であるスウェード、ヌバック素材が使われているTiffany&Co.×Nike Air Force1Low"1837"です。
この記事では、このスニーカーを丁寧に洗い上げて美しく蘇らせるための手順を、詳しくご紹介します。
- シューレースを抜きシューキーパーをセット
- ブラッシングで表面の埃を落とす
- 汚れの強い箇所にはスニーカー用消しゴム
- アッパーをクリーナーで洗う
- ソール・シュータンの汚れをクリーナーで落とす
1.シューレースを抜きシューキーパーをセット
クリーニングを始める前に、まずはスニーカーからシューレースを外し、形を整えるためにシューキーパーをセットします。
シューキーパーを入れることで、履きジワが伸びてスニーカーの形が整うだけでなく、汚れを落とすためのブラッシングがしやすくなるというメリットがあります。
シューキーパーは細かくサイズ調整ができる、デオドラントシューキーパーが使いやすくておすすめです。デオドラントの名前のとおり、消臭・抗菌機能もあるので、臭い対策にもなります。
2.ブラッシングで表面の埃を落とす
スニーカーを洗う前に、まずはブラッシングで表面の埃や汚れを落とすことが重要です。スウェードは起毛素材なので、泥や埃が繊維の間に入りやすい。ここでしっかりと汚れを落としておくことで、この後に行う洗浄の効果が高まります。
天然の豚毛を使ったクリーニングブラシを使い、スニーカー全体を優しくブラッシングします。
3.汚れの強い箇所にはスニーカー用消しゴム
ブラッシングで落ちない頑固な汚れは、スニーカー専用の消しゴム「ユーティリティイレイサー」を使用して表面の汚れを絡めとっていきます。ユーティリティイレイサーは、黒い側が起毛素材用なので、スウェードの汚れ落としにはこちらの黒い側を撫でるようにして使用します。
4.アッパーをクリーナーで洗う
スウェードのような起毛素材には、ヒアルロン酸配合のフォームクリーナープレミアムを使って、栄養を与えながらスニーカー表面の汚れを洗い落とします。
まず、スニーカーにフォームをつけてブラッシングし汚れを浮かせます。仕上げに、タオルでしっかり拭き取りましょう。
起毛素材は泡立ちづらいことがあるので、そんな時はブラシの先端に水を少量つけてあげると泡立ちがよくなります。
5.ソール・シュータンの汚れをクリーナーで落とす
アッパーだけでなく、シュータンやソールも丁寧にクリーニングするのがポイント。ヒアルロン酸が浸透しないシュータンやソールには、通常のフォームクリーナーを使用します。
方法はこれまでと同様に、クリーナーとブラシで汚れを浮かせ、タオルで拭いてあげるだけでOKです。この工程で、ソールの黒ずみや泥汚れを落とし、スニーカー全体をフレッシュな状態に仕上げます。
スウェードスニーカーのアフターケア
スウェードスニーカーは洗ったらそれで終わりではありません。下記のアフターケアを行うと、良いコンディションを維持することができます。
- 乾燥した起毛を保湿
- ブラシで風合いを整える
乾燥した起毛を保湿
クリーニング後のスウェードは、油分や水分が抜けて乾燥しやすく、適切な保湿ケアを行うことで潤い、素材の柔らかい風合いを取り戻すことができます。
ヒアルロン酸配合のモイスチャーミストを使い、栄養を補給しながら保湿するのがおすすめです。
モイスチャーミストを吹きかけた後、タオルで軽く押さえるようにして、ミストをスニーカー全体になじませます。
ブラシで風合いを整える
スエード素材の場合は、寝てしまった起毛を元の風合いに戻すケアが必要です。
方法は簡単。ミストで栄養を与えて柔らかくした後に、ユーティリティブラシで優しくブラッシングして毛並みを整えます。
スウェードの洗い方でよくある質問
スウェードは水洗いしていいですか?
スウェードスニーカーの、水洗いや丸洗いは控えてください。布素材のみで作られたスニーカーであれば、洗濯洗剤を使った丸洗いも可能です。
ただし、スウェード素材のスニーカーの丸洗いは劣化の原因になりやすいため、スニーカー専用洗剤を使ったクリーニングがおすすめです。
スウェードに中性洗剤やエマールは使える?
スウェードスニーカーには、中性洗剤やエマールは使用しないでください。丸洗いと同様に、布素材のみで作られたスニーカーであれば中性洗剤も使用可能です。
ただし、スウェードスニーカーは、劣化のリスクがあるのでスニーカー専用洗剤を使うのがおすすめです。
汚れのひどいスウェードはオキシ漬けしていいですか?
スウェードスニーカーのオキシ漬けは絶対にNGです。ソールやパーツの表面が溶ける可能性がありリスクが高いです。必ずスニーカー専用洗剤を使って、正しく洗いましょう。
また、本記事で紹介した手順についてはYoutubeでもアップしています。 動画でも手順を確認しておきたいという方は、下記Youtubeリンクからご参照ください。