野球やサッカー、陸上で使うスパイクは、頑固な土汚れや砂が付きやすく、練習や試合のたびに一気に汚れてしまいます。
しかもスパイクは、アッパーの素材に加えて、歯やピン周辺、溝の奥など汚れが入り込みやすいポイントも多く、「どう洗えばいいのか分からない」と悩みやすいシューズです。
とくに、いきなり丸洗いしたり強く擦ったりすると、素材を傷めたり、金属パーツの劣化につながったりすることもあるため、正しい順番でケアすることが大切。
この記事では、水洗い不要な専用クリーナーを使って、野球・サッカー・陸上それぞれに共通するスパイクの基本的な洗い方を、初心者にもわかりやすく解説します。
土ぼこりがひどい一足や、溝に汚れが詰まったスパイクをすっきりきれいにしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
スパイクの洗い方(野球、サッカー、陸上)
野球、サッカー、陸上のスパイクは用途こそ違いますが、土汚れの落とし方そのものはほぼ共通です。
大切なのはいきなり濡らして洗うのではなく、乾いた土を落とし、硬くこびりついた汚れを崩し、その後にクリーナーで仕上げること。
特にスパイクはメッシュ、人工皮革、起毛素材、樹脂底、金属パーツなどが組み合わさっていることも多いため、丸洗いや長時間の水洗いはできるだけ避けるのが安心です。
冒頭でもお伝えした通り、今回は水不要でクリーニングが可能な「アスレチックシューケアキット」をメインに使いながら、野球・サッカー・陸上どれにも応用しやすい手順で解説します。
クリーニングの具体的な手順は下記の通りです。
- 靴紐を外し洗浄液に漬ける
- シューキーパーをセット
- 表面の汚れをブラッシングで除去
- スパイク周りの硬い土汚れの除去
- クリーナーを使ったクリーニング
- 靴内部のクリーニング
- 漬けておいた靴紐を洗う
各手順のポイントなどを交えつつ、実際の作業風景の写真も添えながら解説していくので、汚れの落ち方にも注目してみてください。
靴紐を外し洗浄液に漬ける

まずは靴紐を外します。
面倒ですが靴紐を外すことで、シュータンやアイレット周りにブラシ先端が届きにくく、クリーニング効率の低下や汚れ残りが発生するのを防ぎます。
外した靴紐は、小さめの容器に張った水へクリーナーを4〜5プッシュほど入れた洗浄液に漬けておきましょう。
汚れの強い本体に目が行きがちですが、靴紐も見た目以上に汗や土汚れが繊維の奥へ入り込んでいるため、先に漬けておくことで後から軽くもみ洗いするだけでも汚れが落ちやすくなります。
シューキーパーをセット

次にスパイク内部へシューキーパーをセットします。
シューキーパーは型崩れ防止のためだけの道具と思われがちですが、クリーニングでもかなり重要な役割をもつアイテム。
アッパーに張りが出ることでブラシを当てても凹みにくくなり、細かい汚れへ効率よくアプローチできます。
さらに履きジワが伸びることで、シワの奥やパーツの重なり部分に入り込んだ土にも毛先が届きやすくなります。
表面の汚れをブラッシングで除去

クリーナーを使う前に、何も付けていない乾いたブラシで全体をブラッシングします。
ここで表面の土ぼこりや砂をしっかり落としておくことで、後のクリーナー洗浄時に泡立ちが良くなり、少ない力でも汚れを落としやすくなります。
特にスパイクはアッパーの切り返し、ステッチ周り、履き口、シュータンの付け根などに汚れがたまりやすいもの。
ただ全体をサッと払うだけでなく、汚れが溜まりやすい箇所を意識して丁寧にブラッシングするのがコツです。
スパイク周りの硬い土汚れの除去

アウトソールの溝や野球スパイクの歯の周辺、サッカースパイクのスタッド周り、陸上スパイクのピン周辺には、ブラシだけでは取り切れない硬い土や砂利が詰まっていることがあります。
ブラシだけでできないこともありませんが、押し固められて乾いた泥をブラシだけで落とすのはかなり大変。
そんなときは「ストーンピッカー」のような先端の細いツールで、固まった土を崩しながらかき出すのがおすすめ。
先に硬い汚れだけを崩しておくと後の工程がかなり楽になります。
クリーナーを使ったクリーニング

下準備ができたら、アスレチックシューケアキットのクリーナーを使って本格的に洗っていきます。
ブラシにクリーナーを適量乗せ、アッパーからアウトソールまで順番に洗っていきましょう。
ブラシは強く押しつけるのではなく、毛先を使って細かく動かすのがポイント。
野球スパイクならP革や補強パーツの境目、サッカースパイクなら樹脂底の擦れ汚れやステッチ周り、陸上スパイクならメッシュの目やピン周辺を意識して洗うと効率的です。
アウトソールは溝の形に沿うようにブラシを動かし、土汚れをしっかりかき出していきます。
洗い終えた箇所はその都度タオルで拭き取り、クリーナーや水分を残さないようにしましょう。
特に金属パーツがあるモデルは、拭き取り不足がサビや劣化の原因になりやすいため要注意です。
靴内部のクリーニング

スパイクの内側は汗や皮脂、細かい土が溜まりやすく、臭いの原因にもなりやすい部分。
インソールが外せる場合は取り外し、内部に残った砂や土を先にかき出しておきましょう。
その後は外側と同じく、クリーナーを使って内側もブラシで洗い、タオルでしっかり拭き取ればOKです。
つま先の奥やかかと周りは汚れが溜まりやすいので、見える部分だけでなく奥まで意識して洗うのがコツです。
漬けておいた靴紐を洗う

最後に、漬けておいた靴紐を軽くもみ洗いします。
漬け置きの段階で汚れが浮いているため、強く擦らなくても十分きれいになります。
汚れが落ちたらタオルなどで水気を取るか、あまりにも洗浄液が泥で汚れている場合には一度軽くすすいでから乾燥させます。
靴紐が完全に乾いたらスパイクに戻しましょう。
スパイククリーニング後のケア
見た目をきれいにするだけで終わらせず、仕上げのケアまでしておくと快適さがぐっと変わります。
特に部活や練習で毎日のように使うスパイクは、汚れよりも臭い残りの方が気になりやすいことも。
洗浄後のひと手間が、次に履くときの気持ちよさにつながります。
内部の除菌・消臭

クリーニングでは臭いの発生原因である皮脂汚れや埃は除去できますが、既に雑菌が繁殖してしまっている場合は臭いを取り切ることはできません。
そのため、仕上げに除菌・消臭スプレーを使うのがおすすめです。
汗を吸いやすい履き口やインソール周り、つま先の奥へ軽く吹きかけておくだけでも、こもった臭い対策に役立ちます。
特にスパイクは使用後すぐに蒸れやすいため、日常ケアとしても使用するのも◎。
スパイクの素材ごとのアプローチや注意点
スパイクは同じ「土汚れ」でも、素材によって汚れ方と落とし方が少し変わります。
基本手順は同じですが、素材の特徴に合わせてブラシの当て方や仕上げ方を変えると、見た目もコンディションも整えやすくなります。
野球スパイクの起毛素材|洗い方のコツとおすすめケア

野球スパイクはモデルによって、P革まわりや補強パーツに起毛感のある素材が使われていることがあります。
起毛素材は土が毛の奥へ入り込みやすく、汚れ除去に手間取ったり、濡らして強く擦ると風合いが乱れやすい素材。
空ブラッシング後は起毛素材専用ブラシでのブラッシング工程を挟むことで、簡単に起毛に絡んだ汚れを取ることができます。
洗浄後に毛並みの乱れや乾燥が気になる場合は、保湿スプレーを軽く馴染ませて整えると見た目が良くなるだけでなく、革の乾燥による劣化も防ぐことができます。
見た目の改善と素材の寿命を延ばすことができるため、おすすめな簡単ケアです。
陸上スパイクのメッシュ素材|ブラシの当て方

陸上スパイクのメッシュは通気性が高い反面、土や砂が繊維の奥に入り込みやすい素材。
表面だけを撫でるようにブラッシングしても汚れが残りやすいため、ブラシ先端を軽く当てて繊維へ入り込ませるように細かく動かすのがコツです。
特にトゥ周りやサイドのメッシュは汚れが目立ちやすいポイントのため、しっかりと汚れを掻き出すイメージでブラシを当てましょう。
ただし、押しつけすぎると毛羽立ちや型崩れにつながることもあるため、あくまで軽い力で小刻みに動かす意識が大切です。
革・布系共通|落ちないシミ汚れの落とし方

通常のブラシクリーニングでは中々落ちないのが、ステッチ周りや布地に入り込んだシミ汚れ。
こうした汚れには、無理に何度も擦るより専用アイテムを使い分ける方がきれいに仕上がります。
布地やステッチに入り込んだシミには専用のシミ除去剤を使うと、繊維の奥に残った汚れへアプローチしやすくなります。
使い方も簡単で、
- シミ除去剤を対象箇所に塗って軽く擦る
- タオルなどで拭き上げ
たったこれだけの簡単作業。
衣服の食べ物によるシミなどにも使用OKなため、1つ持っておくと意外と多くの場面で活躍する便利なアイテムです。
ここまでが各スパイクの洗い方とアフターケアの内容になります。
ブラシの当て方など動画の方が分かりやすい点もありますので、気になる方はそれぞれ下記動画でもチェックしてみてください。
まとめ
スパイクの洗い方は、野球・サッカー・陸上と、用途は違えど方法は大きくは変わりません。
乾いた土を先に落とし、硬い汚れを崩し、クリーナーで洗ってしっかり拭き取る。
水による丸洗いをせずとも、この方法だけで頑固な土汚れはしっかり落とせます。
さらに素材や状況に合わせて他のアイテムを使い分ければ、より効率的にクリーニングを進めることができます。
毎日頑張ってくれるスパイクだからこそ、正しい手順でこまめにメンテナンスして長く気持ちよく使っていきましょう。










