スニーカーに関する記事やショップサイトを見ていると、
- アッパー
- アウトソール
- 復刻モデル
上記のような専門用語をよく目にしますよね。
しかし、なんとなく雰囲気で理解していても、具体的にはどこの部分なの?と思っている方もいるはず。
この記事では、スニーカーの「構造」「種類」「素材」に関わるような基本的な専門用語から、メーカー特有の専門用語をわかりやすく整理しています。
初心者の方はもちろん、スニーカー好きでも意外と知らなかった用語に出会えるかもしれません。
スニーカー選びや会話の中で役立つ知識として、ぜひ最後までチェックしてみてください。
スニーカーの形に関する用語
スニーカーには「形」に関する基本的な用語があります。
全体的なシルエットや、フィット感のような履き心地も形によって様々ですので、用語と特徴を押さえて購入時の参考にしましょう。
ローカット
足首が隠れないタイプのスニーカー。
スニーカーを履いた時に大体くるぶしが隠れないような高さになっています。
比較的軽量であったり、シンプルなシルエットが多いので、カジュアルをはじめ様々なファッションに合わせやすいのが特徴です。
ミッドカット
足首を半分ほど覆うタイプ。
モデルによって高さに若干の違いはありますが、ローカットとハイカットの中間の高さと認識しておけばOK。
ローカットの軽快さとハイカットの安定感をバランス良く備えています。
ハイカット
足首をしっかり覆うタイプ。
ハイカットはエアジョーダンシリーズが有名です。
エアジョーダンのように元々の用途がバスケットシューズのモデルに多く、安定感と存在感のあるデザインが特徴。
ワイズ
靴の横幅のサイズを表す用語。
E・2E・4Eといった表記があり、足の幅広・細身に合わせて選ぶ際の基準になります。
ただし、すべてのメーカーで表記があるわけではないので注意。
スニーカーの構成パーツに関する用語

初心者の方は特に混乱しがちなのが、スニーカーを構成する各パーツの名称。
よく商品説明でも「アッパーの素材には○○を~」のような感じで、構成パーツに言及した文言がでてきますよね。
上の画像の①~⑧までが各パーツの名称になりますので、それぞれ照らし合わせながら確認してみてください。
①アッパー
ミッドソールとソールを除き、他パーツを含めた足の甲全体を覆う部分。
大きく分けると「アッパー」と「ソール」に分けることができるため、スニーカーデザインのメインパーツといっても過言ではありません。
範囲が広いため、素材やデザインで全体の印象が大きく変わります。
②トゥ
つま先部分。
補強パーツがついているモデルも多く、耐久性やデザインのポイントになります。
③ヒールカウンター
かかと部分を支える補強パーツ。
フィット感や安定感を高めるためのパーツです。
④シュータン
シューレースの下にあるベロの部分。
クッション性やフィット感に影響することはもちろん、素材によって雰囲気も変わってきます。
モデルによってはペラペラの布であったり、中に綿が詰められて分厚くなってたりするものまであります。
⑤シューレースホール
靴紐を通す穴。
スニーカーのデザインや使用用途によって、数や配置が異なります。
基本的にファッション目的で履くことの多いスニーカーであればそこま穴の数と配置に差は出ませんが、登山やランニング用にデザインされたモデルだと結構変わってきます。
⑥ライニング
スニーカー内側の生地部分。
履き心地や通気性に影響する地味に大切な部分です。
機能性だけでなく、足元からチラ見えする部分のためカラーがつけられていたりと、地味に見た目の雰囲気にも影響するパーツです。
⑦ミッドソール
クッション性を担うソールの中間層。
履き心地を左右する重要なパーツです。
NIKE エアマックスのエアバッグが搭載されているのもこのミッドソールです。
⑧アウトソール
地面に接する靴底部分。
靴の裏側全面のことを指します。
スニーカーの種類に関する用語
スニーカーはデザインや機能の違いによってカテゴリが分けられ、それぞれの種類ごとにも名前がついています。
復刻スニーカーの説明欄などで「シグネチャーモデル」などはよく目にするかと思いますが、他の用語もよくでてくるので覚えておきましょう。
ローテクスニーカー

シンプルな構造のクラシックモデル。
キャンバスやレザーを使ったオーソドックスなデザインが多いです。
adidasのスタンスミス、コンバースのオールスターなどが有名です。
ハイテクスニーカー

発売時点での最新機能やテクノロジーを搭載したスニーカーを指します。
ローテクスニーカーに比べて見た目の存在感であったり、クッション性が向上していたりする点が違いとして分かりやすいです。
最も有名なのはNIKEのエアマックスシリーズ。
シグネチャーモデル

アスリートや有名人の名前を冠したモデル。
エアジョーダンなどが代表的です。
人気スニーカーの商品説明にもよく登場するワードです。
復刻モデル

過去に発売されたモデルを再現・再販売したもの。
ジョーダン1のシカゴをはじめ、エアマックス95 イエローグラデのような、ファンからの人気度が高いスニーカーが定期的に復刻されています。
スニーカーの素材に関する用語
スニーカーのアッパーに使用される素材にも様々な種類があり、それぞれ特徴が違います。
素材の種類は多岐にわたりますが、ここでは代表的な素材を紹介します。
レザー

本革素材。
高級感があり、履き込むほどに味が出ます。
スニーカーで使われることは少なく、ブーツなどによく使われます。
フェイクレザー(合成皮革)

最もスニーカーで使われる素材。
本革のような高級感のある見た目を再現しつつ、水や傷に強く、手入れも比較的簡単なのが合成皮革の最大のメリット。
スエード

革の裏面を起毛させた素材。
柔らかい風合いと独特の質感が特徴です。
ヌバック

スエードとは反対に、革の表面を起毛させた素材。
スエードよりもきめ細かく、上品な印象が特徴的。
クラックレザー

ひび割れ加工を施した合成皮革。
意図的に経年劣化風の見た目になり、ヴィンテージ感のある独特の雰囲気を持ちます。
キャンバス

丈夫な布地を使用した素材。
軽量で通気性に優れています。
メッシュ

網目状の化学繊維で構成された素材です。
通気性が良く、ランニングシューズなどに多く使われます。
メーカー別 よく見る用語

よりややこしいのが、メーカーごとに独自の技術やモデルなどに対する呼び方。
メーカーごとに代表的なものをご紹介します。
NIKE|ビジブルエア
NIKEが開発した、ソール部分に見えるエアユニットのこと。
ビジブル(和訳:目に見える)の名の通り、従来はミッドソールの中に埋め込まれていたエアバッグを、一部を表面に露出することでより高い衝撃吸収性と斬新な見た目を実現しました。
エアマックスシリーズ最大の特徴でもあります。
NIKE|〇〇カラー
モデルごとの象徴的なカラーネーム。
例としては下記のようなカラーが有名です。
- ブレッド(黒×赤)
- シカゴ(赤×白×黒)
- UNC(ノースカロライナ大学のチームカラー)
- パンダ(白×黒)
NIKE|SBダンク
元々バスケットボールシューズのダンクを、スケートボード仕様に改良されたシリーズ。
パット見は普通のダンクですが、厚めのシュータンとクッションシステムに「Zoom Air」というエアバッグが内蔵されているのが違いです。
adidas|ブースト
高反発で柔らかく、高い耐久性をもつミッドソール素材のこと。
すぐれたクッション性による快適な履き心地のおかげで、日常使いからランニングまでこなします。
adidas|プライムニット
特殊繊維で編み込まれたニット素材をスニーカーのアッパーに使用した技術。
軽量なだけでなく、ニット素材が足の形に合わせて伸縮する強いフィット感があり、履き心地に優れたアッパー素材です。
New Balance|ENCAP
衝撃吸収性に優れたEVA素材を、耐久性のあるポリウレタン素材で包み込んだ構造をしたミッドソール構造のこと。
New Balance|ABZORB
衝撃を吸収し、反発に変える機能を持つクッション技術。
ランニングシューズを中心に搭載されており、高いクッション性と快適な履き心地を実現しています。
ENCAP同様に、New Balanceを代表するテクノロジーのひとつ。
ASICS|GEL
ASICSを代表するクッション素材で、ゲル状のパッドをミッドソールに搭載した技術のこと。
着地時の衝撃をしっかりと吸収しながら、推進力に変えてくれるのが大きな特徴。
特にランニングシューズやバスケットボールシューズなど、繰り返し衝撃がかかるスポーツモデルで人気です。
スポーツ用途はもちろん、日常履きでも快適さを実感できるASICSならではの機能です。
PUMA|ニトロフォーム
他社と違い、モデルによって異なる量の窒素を注入したフォーム素材を使用したクッション技術。
そのため軽量性と反発力を両立し、走行時にスムーズな蹴り出しとスピード感を感じることができるとされています。
マラソンやトレーニングシューズに採用されることが多いですが、中にはスケートボードシューズに搭載されているモデルも。
デザイン性の高さもPUMAらしく、機能性と見た目を両立したシューズに仕上がっています。
まとめ
スニーカーには形、パーツ、素材、種類、メーカー独自のテクノロジーなど多くの用語があります。
もちろん今回ご紹介した用語以外にも、もっと細かい技術を指したりする用語もたくさん存在しています。
ただ、どのスニーカーでも共通している「形」「素材」のような用語の意味や特性を知っておくだけで、好みのスニーカー探しにかなり役立つはず。
本記事の内容と自分の求める条件などを照らし合わせながら、ぜひ有効活用してみてください。