オリジナル、コラボモデルなどこれまで数々のコレクションが発売され、NIKEの顔とも言えるスニーカーの一角であるエアジョーダン1。
持っているだけで特別感を感じることのできる一足のため、1軍スニーカーとしてヘビーユースしている方も多いのではないのでしょうか。
よく履くと言うことは、つまりよく汚れるということ。
さらに、エアジョーダン1のメイン素材はレザーですが
- スエード、ヌバックのような起毛素材
- メッシュ、フライニットなどの布系素材
- パテントのような加工素材
モデルによっては上記のように様々な素材が複合的に構築されており、部分ごとにケアの方法が違ったりもします。
そんな多数の素材が使われるAJ1ですが、今回は使用されることの多い素材であるレザー、ヌバック素材で構成された「AIR JORDAN1 HIGH OG ”Hand Crafted”」を使って実際にクリーニング、アフターケアまでをご紹介します。
ジョーダン1を洗ってみたいけどいまいちよく分からないといった方は、ぜひ本記事を参考にメンテナンスにチャレンジしてみてください。
今回の記事内容はYouTubeでも解説していますので、手順を動画でみたい方はぜひYouTubeもチェックしてみてください。
AIR JORDAN1 クリーニング編
AJ1のクリーニングは下記の手順にて行います。
- シューキーパーを入れる
- シューレースを取り外す
- ブラシングでおおまかな汚れを落とす
- 起毛素材の頑固な汚れを消しゴムで落とす
- (アッパー部)Foam Cleaner Premiumで洗う
- (ソール部)Foam Cleanerで洗う
- クリーニング完了
今回はレザーとヌバックの混合モデルですが、クリーニング手順に関しては基本的にどのAJ1でも同じです。
シューキーパーを入れる
クリーニングを始める前に、まずはDeodorant Shoe Keeperを入れておきます。
シューキーパーを入れておくことで、下記のような効果があります。
- 履きジワを伸ばせる
- アッパーが張ることでブラシが当てやすくなり施工性が向上する
起毛素材の頑固な汚れを消しゴムで落とす
スニーカー用消しゴムであるUtility Eraserの黒い方を使い、ヌバック素材の頑固な汚れやシミをあらかじめ落としておきます。
今回クリーニングしている ”Hand Crafted”というモデルのヒール部分に使われているデュラバック(合成ヌバック)に黒の消しゴムを当ててしまうと、表面が擦れてしまうので要注意です。
ちなみに起毛素材の汚れには黒を使いましたが、レザーやミッドソールの擦ってできたような汚れには反対側の白が効果的。
素材に合う面を使ってブラシでは落としきれない頑固な汚れを落とすことができます。
(アッパー部)Foam Cleaner Premiumで洗う
ブラシと専用クリーナーを使ってアッパー全体の汚れを落としていきます。
ブラシは押し付けるのではなく、先端部全体を当てるイメージ。
こうすることで点ではなく面でブラシを当てることができ、効率的にクリーニングすることができます。
全体的にクリーニングができたら、付属のCleaning Mircrofiber Towelでスニーカーに残っている泡を拭き取ります。
ちなみに、「汚れを落とす」だけで言えばFoam Cleanerでもいいのですが、レザーやヌバックなどの起毛素材は乾燥によるひび割れなどが起きてしまう可能性があります。
ヒアルロン酸が配合されたFoam Cleaner Premiumを使うことで、洗って綺麗にすると同時にレザー、ヌバック素材の乾燥を防止しつつクリーニングすることができます。
(ソール部)Foam Cleanerで洗う
アッパー部分のクリーニングが終わったらミッドソール、アウトソールのクリーニングに移ります。
ラバー素材はヒアルロン酸を吸収せずPremiumが無駄になってしまうので、ソール部分のクリーニングはFoam Cleanerを使用します。
手順はアッパー部分と同様に、「クリーナーを使ってブラッシング→拭きあげ」でOK。
ミッドソール→アウトソールの順番で行いましょう。
アッパー、ソールと全体的に綺麗にすることができればクリーニングは完了です。
AIR JORDAN1 アフターケア編
綺麗な状態を保つためや、履いているうちに崩れてしまった形を戻すためにもアフターケアをしておきましょう。
今回のAJ1はレザーが使われていること、つま先が潰れてしまっていること、シューレースの劣化がひどい状態でしたので、下記のケアを行いました。
- レザー部分をさらに保湿
- つま先の型崩れの補正
- シューレースの交換
少し手間ですがアフターケアをしっかりとしておくことで、限りなくいい状態に蘇らせることが可能です。
レザー部分をさらに保湿
shoe moisture mistを使ってレザー部分を保湿し、乾燥によるひび割れの防止や素材のツヤを復活させていきます。
shoe moisture mistの使い方は下記の通りです。
- shoe moisture mistをよく振る
- 15cm以上離して全体的に吹きかける ※近づけすぎるとシミの原因になるため注意
- Cleaning Mircrofiber Towelを押し当てて素材に馴染ませる
この後の工程はレザー、ヌバックの各素材によって違った方法で仕上げていきます。
レザー:Mouton Mittで磨き
Mouton Mittでくるくると馴染ませるように磨いていきます。
こうすることでレザーのツヤを出すことができます。
ヌバック:真鍮ブラシで起毛を整える
起毛素材であるヌバックには、Utility Brushの真鍮ブラシでブラッシングすることで、寝てしまっている毛を起こしてサラサラにすることができます。
シューレースを戻すor新しいものに交換
元に戻す方は、洗浄液に漬けておいたシューレースを揉み洗い後、乾燥させて戻しましょう。
今回のモデルはシューレースが劣化していたため、新しくEasy Shoelaces 160cmに変更していきます。
Easy Shoelacesは伸縮性のあるゴムで作られており、シュータンを軽く引っ張るだけで楽に着脱できるので、AJ1のようなハイカットモデルには特におすすめです。
AIR JORDAN1の洗い方でよくある質問
エアジョーダン1は水で丸洗いはしていいの?
メッシュなどの布系素材だけで構成されているスニーカーであれば、洗濯洗剤を用いた丸洗いは可能です。
しかし、布系素材のみで構成されているスニーカーはかなり稀で、ほとんどのスニーカーがAJ1のように皮革系の素材も使われている複合素材で構成されています。
皮革素材は水を含むと水分と一緒に中の油分が流れ出てしまい、下記のような劣化につながります。
- ひび割れ
- 色落ち
- 硬化
また、ソールの接着剤が水溶性だと水によって接着が弱くなる他、溶け出してアッパーにシミがついてしまう可能性もあります。
上記のようなことから、スニーカー用洗剤を使用したクリーニングが安心です。
エアジョーダン1のクリーニング剤は重曹でもいい?
先ほどの項目同様に、布系素材のみで構成されているものであれば可能です。
しかし、基本的にリスクが大きいことがほとんどですので、スニーカー専用洗剤を使用するのがおすすめです。
エアジョーダン1はオキシ漬けしていい?
スニーカーのオキシ漬けは絶対にNG。
ソール(ゴム部分)や合皮の表面が溶ける可能性があります。
実際にスニーカーをオキシ漬けして表面が溶けたりボロボロになってしまった方もいるようです。
AJ1はレザーのようなデリケート素材で構築されているスニーカーのため、しっかりとスニーカー専用の洗剤でクリーニングしましょう。
手間が面倒!代わりにやってくれるところない?
- 時間がない
- 道具を揃えるのが大変
- 自分でうまくできるか不安
こんな方はぜひKicksWrapにお任せください。
スニーカーのプロであるスタッフが責任を持ってクリーニングさせていただきます。
もちろんクリーニングだけでなく、Shoe Guards 2.0やアウトソールの保護なども同時に承っております。