独特のテック感と高い機能性で人気のサロモンXT-6。
中でも人気のあるホワイトモデルは汚れが目立ちやすく、日常使いでも黒ずみやシミがつきやすいのが悩みどころです。
さらにXT-6はデリケートなメッシュ素材や薄手の合成素材が多く使われているため、誤った洗い方をすると黄ばみや生地の毛羽立ちにつながることも。
本記事では、専用クリーナーを使って生地にダメージを極力与えない安全な洗い方から、頑固な汚れへの対処、洗った後のアフターケアまで詳しく解説します。
ちなみに今回は代表してXT-6の洗い方を紹介しますが、基本的にメッシュアッパーのモデルであればどのモデルでも洗い方は同じです。
サロモンスニーカーの洗い方
サロモンに限らず、白いメッシュが使われているスニーカーはメッシュの特性上、汚れが繊維の奥に入り込んでしまい、どうしても頑固な汚れになりがち。
簡易的なクリーニングでは中々きれいにするのが難しく、白さを取り戻すには徹底したクリーニングが必要です。
そのため今回は洗浄力の高いリキッドクリーナーをメインに、様々な頑固汚れにも対応できるアイテムがセットになった「プロフェッショナルシューケアキット」を使ってクリーニングをしていきます。
クリーニングの手順は下記の通り。
- シューキーパーをセット
- 何も付けずに全体をブラッシング
- アッパー|クリーナーを使ったクリーニング
- 落ちない頑固汚れには専用除去剤で対応
- ソール|クリーナーを使ったクリーニング
- スニーカー内部の洗浄
それぞれ実際の作業風景や注意点などを交えながら解説していきます。
1.シューキーパーをセット

クリーニングに取り掛かる前に、シューキーパーをセット。
シューキーパーはアッパーに適度な張りを持たせることで、ブラシを当てた際に凹まなくして作業性UPなどの目的で使用します。
特にXT-6のようなメッシュアッパーの場合はアッパーが凹みやすく、シューキーパーを使った方が格段に作業がしやすくなります。
2.何も付けずに全体をブラッシング

まずは乾いたブラシでホコリや砂を落としていきます。
XT-6のアッパーは細かなメッシュと樹脂パーツの複合構造なので、いきなり濡らすと汚れが繊維の奥に入り込んでしまいます。
特につま先や側面は汚れが溜まりやすいため、ブラシの先端を使いながら丁寧に落としましょう。
3.アッパー|クリーナーを使ってクリーニング

ブラシに水を含ませたらリキッドクリーナーをブラシに垂らし、アッパー全体を優しく洗っていきます。
XT-6はメッシュ部分の繊維が細かいためブラシを細かく動かし、先端の毛で汚れを掻き出すようなイメージでブラシを当てるのがポイント。
また、既に擦れて毛羽立ちのある箇所については極力ダメージを抑えるため、豚毛ブラシよりもさらに柔らかいユーティリティブラシの馬毛ブラシを使ってクリーニング。
アッパー全体を一気に洗うよりも、「洗い→拭き取り」を面ごとに行った方が汚れ落ちの進捗を見ながらクリーニングできるためおすすめ。
ちなみにクリーナーの成分残りは黄ばみの原因になるので、特に水を吸いやすいメッシュ素材の拭き取りは念入りに行いましょう。
4.落ちない頑固汚れには専用除去剤で対応

クリーナーを使ってもアッパーのメッシュや樹脂パーツの黒ずみやシミが落ちない場合は、専用のシミ除去剤を使うのがおすすめです。
シミの部分に除去剤を塗り込み、タオルで拭き取るだけで頑固なシミ系汚れを簡単に落とすことができます。
5.ソール|クリーナーを使ったクリーニング

凸凹したパターンの白ソールは汚れの付着が目立ちやすく、しっかりとクリーニングすることが大切。
地面に触れる箇所のため汚れがきつく、通常のブラシでは落としきるまでが大変なため、丈夫なアウトソールにはユーティリティブラシの真鍮ブラシでガッツリ洗うのがおすすめ。
素材を傷つけずに、金属特有の張りとコシで楽に頑固汚れを落とすことが可能です。
6.スニーカー内部の洗浄

内部は汗や皮脂が溜まりやすく、放置すると臭いの原因に。
スニーカークリーナーは外側にしか使えないイメージがありますが、実は内側もクリーニングOK。
インソールは取り外してから、外側同様にクリーナー+ブラシによるクリーニングをし、残った泡を拭き取りましょう。
つま先の狭い部分にブラシが当てづらければ、小回りの利くユーティリティブラシの馬毛側でクリーニングするのもありです。
サロモンスニーカーのアフターケア 2選
クリーニングを終えてきれいにすることができましたが、クリーニングのタイミングでメンテナンスもしておくとより快適に履くことができます。
今回XT-6に行ったのは下記2つ。
- インソールの交換
- スニーカー内部の除菌と消臭
どちらも時間もかからずできるお手軽なケアです。
インソールの交換

XT-6はクッション性の高いインソールが特徴ですが、汗や汚れが蓄積してしまうことの他、機能性が高いインソールでも劣化はしてしまいます。
臭いやヘタリによるクッション性の低下を感じたら、快適さを維持するためにインソールの交換を検討しましょう。
スニーカー内部の除菌と消臭
内部の洗浄によって汗や皮脂による汚れを除去することはでき、臭いの原因を除去することができました。
しかし、クリーナーではすでに繁殖している雑菌の除菌はできないため、臭いが発生している場合は除去することができません。
嫌な臭いが発生している靴には、内部クリーニングに加えて除菌・消臭のできるスプレーで仕上げることで、臭い対策はばっちりです。
ここまでがサロモンXT-6の洗い方からアフターケアまでの内容ですが、一連の流れをより詳しく見たい方は下記動画も合わせてチェックしてみてください。
サロモンスニーカーの洗い方|よくある質問

サロモンのスニーカーは洗濯機で洗える?
洗濯機使用はNG。
衝撃や強い水流でメッシュ部分が傷んだり、パーツにダメージが入る場合があります。
必ず専用クリーナーによるクリーニングで優しくケアしましょう。
サロモンのXT-6に防水スプレーは必要?
XT-6のようなメッシュが使われている靴は特に汚れや水分を吸収しやすいため、防水スプレーとの相性は◎。
ただしXT-6には「GTX(GORE-TEX)」モデルがあり、その場合にはGORE-TEXの機能を阻害しないように専用スプレーが必要です。
防水スプレーを使う前にモデルと注意書きなどをよく確認しましょう。
サロモンスニーカーにオキシクリーンは使える?
オキシクリーンは比較的ダメージの少ない酸素系漂白剤で便利ですが、スニーカーへの使用はNGです。
ソールの素材や接着剤などを傷める可能性があります。
汚れがひどい場合でも、専用の除去アイテムを使えばかなりきれいにすることはできるため、多少面倒でも素材へのダメージを考慮した専用アイテムをうまく使いましょう。









