ニット素材のスニーカーは軽くて通気性も良く、近年では様々なブランドからニット素材を採用したスニーカーなどが販売されています。
しかし、繊維が細かく編み込まれている構造上、黒ずみ汚れが奥に入り込みやすいのが難点。
特に明るい系のカラーは、少しの汚れでも目立ちやすい素材です。
汚れが頑固になりやすいことに加えてニットという特性上、洗う際に強く擦ってしまうと毛羽立ちなどのリスクもあるデリケート素材のため、洗うハードルが高そうと悩んでしまいがちですよね。
この記事では、素材へのダメージに配慮し、繊維奥に汚れが入り込んでしまったニット素材のクリーニングについて詳しく解説していきます。
実際の作業風景も写真で載せていきますので、今後ニット素材の靴のクリーニングにチャレンジする方はぜひ参考にしてみてください。
ニット素材の靴の洗い方
今回クリーニングするのは「YEEZY BOOST 350」というアッパー全体がアディダスのプライムニットで構成されたスニーカー。
カラーが蛍光ということもあり、全体的に汚れが目立つ状態です。
ニット素材は表面を洗うだけでは不十分なため、段階的に汚れを浮かせ、繊維の奥へアプローチすることが仕上がりを左右します。
上記のポイントを踏まえ、今回は下記の手順にてクリーニングをしていきます。
- シューキーパーをセット|靴紐を外す
- 何も付けずに全体をブラッシング
- クリーナーを使ったクリーニング
- 靴内部のクリーニング
- 取り外した靴紐をもみ洗い
- +α 残ってしまうシミ汚れには専用除去剤
それぞれ、具体的に解説していきます。
シューキーパーをセット|靴紐を外す

まずはデオドラントシューキーパーをセットし、アッパーの繊維を張らせます。
アッパーを張ることで、ブラッシングやクリーニング時にニット繊維の奥の汚れまで届きやすくなります。
また、ブラシを隅々まで当てられるようにシューレースも外しておきましょう。
何も付けずに全体をブラッシング

まずは事前クリーニング的な意味合いで、ブラシが乾いた状態で全体を丁寧にブラッシングします。
ここでホコリや表面の汚れを落としておかないと、クリーナー使用時に汚れが広がる原因になったり、必要以上にクリーナーを消費してしまうため、隅々までしっかりとブラッシングしておきましょう。
ブラシは力を入れすぎず、先端を当てるように動かすのがコツです。
クリーナーを使ったクリーニング

クリーニングのメインとなる、フォームタイプのクリーナーを使ったクリーニング工程です。
ブラシにフォームを乗せ、全体をしっかり洗っていきます。
スニーカークリーニングは「洗う→拭き取る」を部分ごとに行うのが基本ですが、ニット素材の場合は汚れを吸い取った泡が再度染み込むのを防止するためにも、よりこの事を意識することが大切。
また、クリーナーの成分が残ると、乾燥後に黄ばみの原因になります。
クリーニングマイクロファイバータオルのような吸水性に優れた布でしっかり拭き取り、洗剤成分を残さないことが重要です。
靴内部のクリーニング

スニーカークリーナーは外側だけしか使えないイメージがあるかもしれませんが、実は内側も使用OK。
使い方は外側同様に、
- ブラシにフォームを乗せる(or直接フォームをつける)
- ブラシで洗う
- 拭き取る
上記手順にて行います。
特につま先周りや素材の縫い目部分などは汚れが溜まりやすいため、入念に洗っておきましょう。
取り外した靴紐をもみ洗い

最初に外しておいた靴紐もアッパー同様に汚れているため、クリーナーを使った洗浄液でクリーニングをしておきましょう。
洗浄液は水を張った小さめの容器にフォームクリーナーを5プッシュ程度混ぜればOK。
靴紐を洗浄液に浸し、指の腹で優しくもみ洗いすることで繊維の奥の汚れを落とすことができます。
一見そんなに汚れていないように見えていても、砂や埃などで意外と汚れているのが靴紐です。
洗うことで明るさが戻り、スニーカー全体の印象が大きく変わります。
+α 残ってしまうシミ汚れには専用除去剤

フォームクリーナーによるクリーニングをしても、繊維の奥に入り込んだ汚れが頑固になりやすいニット素材だと汚れが残ってしまうことがあります。
そんな繊維の奥の汚れには、専用のシミ除去剤を使用することで簡単に除去が可能。
使い方としては、
- 対象に除去剤先端を押し付けて液剤を出す
- 先端部で軽く汚れを擦る
- 吸水性の良いタオルで拭き取る
上記手順で完了です。
かなり頑固な油系汚れなどでも落とすことができるほど優秀なアイテムなので、ニットのような繊維素材にはぴったりのアイテムです。
ニット素材の靴のアフターケア
せっかく手間をかけてクリーニングし、きれいにできたスニーカーはその状態を持続させるためのアフターケアがおすすめ。
また、スニーカーに汚れ付着の無い状態でしかできないケアもあるため、同時に施工してしまうのが楽です。
今回行ったのは下記2つのケアです。
- かかとの削れ防止
- 靴内部の除菌と消臭
それぞれ内容とやり方について解説していきます。
かかとの削れ防止

どれだけ気を付けて履いていても、どうしてもアウトソールのかかとは歩いているだけで地面に擦れてしまうため削れやすいパーツ。
価値や見た目を損なう原因にもなるため、削れ防止用の保護用シートを貼り付けておくのがおすすめです。
手順としては、
- 付属のプライマーシートで貼り付け部分を拭く
- 位置を合わせて貼り付ける
- 指の腹を使って圧着する
- はみ出た部分をはさみでカット
別途道具の用意も必要なく、上記の手順で施工完了です。
シートの貼り付けは貼り付け箇所がきれいでないとできない作業のため、クリーニングついでにやっておきましょう。
靴内部の除菌と消臭
クリーニング工程の中で靴内部をクリーナーで洗う工程がありましたが、あれはあくまで”臭いの原因除去”という目的で行っています。
既に臭いが発生している場合、クリーナーには除菌作用はないため洗っても臭い除去まではすることができません。
そのため追加で除菌・消臭スプレーを使用し、徹底的に臭いのケアをするのがおすすめ。
また、日常的にスプレーをしておくことで、臭いの発生予防にもなるため、こまめにスプレーしておくと◎。
ここまでがニット素材スニーカーの洗い方からケアまでの内容です。
ブラシの動かし方や汚れの落ち方など、写真だけでは伝わらない部分もありますので、興味のある方は下記動画版での解説もチェックしてみてください。
よくある質問

ニットスニーカーは洗濯機で洗える?
洗濯機洗いはおすすめできません。
型崩れやソールの接着剤の劣化、洗濯槽の摩擦によって表面がほつれてしまうなどといった可能性があります。
スニーカークリーナーを使った手洗いが安心です。
ニットスニーカーはオキシ漬けできる?
ニット素材に限らず、基本的にスニーカーにオキシクリーンの使用はNG。
ニットアッパーの場合、アッパーには使用できることもありますが、ソールのゴムにダメージを与えてしまい、最悪の場合ゴムが溶けてしまうことも。
落ちないシミ汚れにはオキシクリーンなどの漂白系洗剤を使いたくなりますが、シミ除去剤などを上手に活用し、スニーカーへのダメージを極力少なくしましょう。










