陸上スパイクは、トラックやグラウンドで使用するため、泥や砂汚れが付着しやすいシューズです。練習を重ねるうちに黒ずみや臭いが気になり、「どうやって洗えばいいの?」と悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。
スパイクの構造はパフォーマンスを重視した繊細なつくりになっており、間違った方法で洗ってしまうと、型崩れや素材の劣化などのダメージにつながる可能性もあります。とはいえ、正しい手順でケアをすれば、泥汚れや臭いはしっかり落とすことができます。
この記事では、陸上スパイクの正しい洗い方をわかりやすく解説。あわせて、洗浄後のケア方法や「洗濯機で洗っていいの?」「オキシクリーンは使える?」といったよくある疑問にもお答えします。
お気に入りのスパイクを長く快適に使うために、基本のケア方法を一緒に確認していきましょう。
陸上スパイクの洗い方

陸上スパイクはトラックやグラウンドで使用するため、泥や土汚れが付着しやすいシューズ。メッシュや合成皮革などのアッパー素材、プレートやスパイクピンなどのパーツで構成されているため、間違った方法で洗うと、素材の劣化につながることもあります。
しかし、適切な道具を使い、正しい手順でケアすれば、シューズを水に浸けることなく汚れを落とし、きれいな状態を保つことができます。
ここでは、初心者の方でも実践しやすいスパイクを傷めにくい基本の洗い方を、手順に沿ってわかりやすく解説していきます。主な流れは次のとおりです。
- シューレースを外しシューキーパーをセット
- 汚れをブラッシングで落とす
- シューレースを洗浄液に浸ける
- ピン周辺の土を落とす
- アッパーをフォームで洗う
- シミや頑固な汚れをおとす
- ソール・ピンを洗い、よく乾かす
それでは、それぞれの手順を順番に見ていきましょう。
シューレースを外しシューキーパーをセット

陸上スパイクを洗うときは、まずシューレース(靴ひも)を外しておきましょう。 ひもを付けたまま洗うと、汚れが落としきれなかったり、乾燥ムラが起きたりする原因になります。
シューレースを外したら、次にシューキーパーをセットします。 シューキーパーは保管時に型崩れを防ぐアイテムというイメージがありますが、実は洗浄時にも役立つアイテムです。
内部から適度にテンションをかけることでアッパーのシワが伸び、ブラシやフォームクリーナーが均一に当たりやすくなります。また、サイズ調整ができるタイプのシューキーパーを使うと、細身のシルエットが多いスパイクにも無理なくフィットします。
汚れをブラッシングで落とす

本格的に洗浄する前に、まずは乾いた状態で全体をブラッシングしておきましょう。 アッパーやソールに付着したホコリや砂、細かな泥汚れをあらかじめ落としておくことが大切です。
この工程を省いてしまうと、洗浄時に汚れが広がったり、泡立ちが悪くなったりして、本来の洗浄力が十分に発揮されないことがあります。
アッパーの繊維やソールの隙間に入り込んだ汚れを、乾いた状態であらかじめ落としておくことで、その後のクリーニング効率が大きく向上します。
シューレースを洗浄液に浸ける

外したシューレースは、クリーナーを適量溶かした水に浸けておきましょう。 あらかじめ漬け置きしておくことで、汚れが浮き上がり、後から軽く揉み洗いするだけでもきれいに仕上がります。
シューレースはアッパーを洗っている間、そのまま浸けておいて問題ありません。 このように先に漬け置きしておくことで、作業を進めながら効率よく汚れを落とすことができます。
ピン周辺の土を落とす

スパイクのソールの溝やピン周辺には、固まった泥や砂利が付着していることがあり、ブラシだけでは落としにくいことも多いです。
そのような場合は、ストーンピッカーのような先端の細いツールを使うと便利。 固まった泥に軽く差し込んで崩したり、ピン周辺やプレートの隙間に入り込んだ土をかき出したりすることができます。
ある程度大きな泥の塊を取り除いたら、真鍮ブラシやコシのあるブラシで軽くブラッシングすると、細かな砂汚れまで落としやすくなります。
ソールやピン周辺に砂が残っていると、その後の洗浄時に泡立ちが悪くなることもあるので、この段階でしっかり除去しておくのがおすすめです。
アッパーをフォームで洗う

表面の汚れを落としたら、フォームクリーナーを使ってアッパーを洗浄していきます。ブラシにフォームを適量取り、アッパー全体にやさしくなじませるようにブラッシングしましょう。
泡が汚れを包み込みながら浮かせて落とすため、強くこする必要はありません。
陸上スパイクは、メッシュや合成繊維などの軽量素材が使われていることが多く、水を大量に使った丸洗いは型崩れの原因になる場合があります。 その点、フォームタイプのクリーナーであれば水分量を抑えながら洗浄できるため、デリケートなアッパーにも適しています。
シミや頑固な汚れをおとす

全体のクリーニングを終えても、黒ずみやシミ汚れが残ることがあります。 その場合は、部分用クリーナーであるステインリムーバーを使って、ピンポイントでケアしましょう。
使用する際は、先端に適量のクリーナー液を含ませてから、汚れ部分をやさしくなぞるようにこすり、タオルで軽く拭き取ります。一度で落ちない場合は無理にこすらず、数回に分けてケアすることで、生地や素材への負担を抑えながらきれいに仕上げることができます。
全体洗いに加えて、このような部分ケアまで行うことで、スパイクの仕上がりは大きく変わります。気になる汚れをしっかり落としておくことで、見た目の清潔感もぐっと向上します。
ソール・ピンを洗い、よく乾かす

ソールとスパイクピン周辺の汚れもきれいにしておきましょう。フォームとブラシを使い、プレートやピンの周りに付着した泥や砂をやさしく落としていきます。
汚れを落とした後は、タオルで水分をしっかり拭き取ります。 ピン周辺に水分が残っていると、金属部分のサビにつながる可能性があるため、できるだけ水気を残さないようにしましょう。
最後に、風通しの良い日陰でしっかり乾燥させます。 直射日光や乾燥機などの強い熱は、素材の劣化や接着部分への負担につながることがあるため避けるのがおすすめです。
陸上スパイクを洗った後のケア
陸上スパイクは、汚れを落としたあとのケアによって、見た目のきれいさだけでなく、コンディションや寿命にも大きな差が生まれます。
特にスパイクは、パフォーマンスを重視した繊細なつくりになっているため、洗浄後に適切なアフターケアを行わないと、臭いや雑菌の発生、型崩れなどにつながる可能性があります。
せっかく丁寧に洗った一足を長く快適に使い続けるためにも、洗って終わりにしないことが大切です。ここでは、洗浄後に行っておきたい基本的なケアを紹介します。
- シューレースをセット
- 消臭ミストで臭い対策
シューレースをセット

スパイク本体とシューレースがしっかり乾いたことを確認したら、最後にシューレースをセットします。
シューレースを通す際は、ねじれやたるみがないように整えながら通すのがポイントです。ひもがきれいに整っていると、フィット感が安定し、トレーニングやレース時のパフォーマンスにもつながります。
また、シューレースは汚れが付着しやすいパーツでもあります。定期的に洗浄しておくことで、見た目がきれいになるだけでなく、スパイク全体を清潔な状態に保つことができます。
消臭ミストで臭い対策

スパイクの内部は、運動中に大量の汗をかくことに加え、通気性が高くない構造のモデルも多いため、雑菌が繁殖しやすく臭いが発生しやすい環境になりがちです。 せっかく外側をきれいにクリーニングしても、内部のケアを行わないと臭いの原因が残ってしまうことがあります。
そのため、クリーニング後や使用後には、除菌・消臭スプレーを使ってシューズ内部をケアするのがおすすめです。臭いの原因となる雑菌の繁殖を抑え、スパイクを清潔な状態に保つことができます。
日頃からこうしたケアを取り入れることで、嫌な臭いの発生を防ぎ、快適にスパイクを使い続けることができます。
陸上スパイクの洗い方でよくある質問

洗濯機で洗っていいの?
陸上スパイクを洗濯機やコインランドリーで洗うのはおすすめできません。 洗濯機は回転時の衝撃や摩擦が強く、シューズを傷めてしまう可能性があります。
また、スパイクにはプレートやピンが付いているため、洗濯機の強い回転や水圧によって大きな負荷がかかることがあります。その結果、ソールが傷んだり、型崩れの原因になったりすることもあります。
スパイクをきれいに保つためには、今回紹介したようにブラッシングやフォームクリーナーを使ったケアがおすすめです。素材への負担を抑えながら、汚れをしっかり落とすことができます。
メーカーによって洗い方は違う?
結論から言うと、基本的な洗い方はメーカーによって大きく変わることはありません。
ナイキ、アシックス、アディダス、ミズノなど主要ブランドごとに、使用されている素材や独自のテクノロジーには違いがありますが、陸上スパイクはいずれも軽量性やフィット感を重視した繊細な構造で作られている点は共通しています。
迷ったときは、水を使いすぎない手洗いケアを選ぶのが安心です。 ブラッシングやフォームクリーナーを使って汚れを落とす方法であれば、ブランドを問わず多くのスパイクに対応できます。
オキシクリーンで洗ってもいい?
オキシクリーンに代表される酸素系漂白剤の使用は、陸上スパイクにはあまりおすすめできません。
洗浄力が高い反面、素材の硬化や劣化、ソールやプレート部分にダメージが及ぶ可能性もあり、見た目はきれいになってもシューズのコンディションを損なってしまうケースも考えられます。
安全に汚れを落としたい場合は、スニーカー用の中性フォームクリーナーを使ったケアがおすすめです。水分量を抑えながら洗浄できるため、複数素材で構成されたスパイクでも、素材への負担を抑えてクリーニングできます。
本記事で紹介した具体的な洗浄手順は、YouTubeでも解説しています。 動画で確認しながら作業したい方は、下記リンクをチェックしてみてください。










