定価5万超えのTiffanyフォース1を甦らせる…!お客様のティファニーAF1をクリーニングレポート - KicksWrap®︎

定価5万超えのTiffanyフォース1を甦らせる…!お客様のティファニーAF1をクリーニングレポート

今回はお客様からご依頼いただきました、Tiffany & Co. × Nike Air Force 1 Low "1837"のプレミアムスニーカークリーニングとHEEL PLUS 3.0の施工依頼の模様をご紹介させて頂きます。

アッパー全体を黒色のヌバックが覆っておりスウォッシュは「幸運をもたらす鳥」として知られるコマドリの卵の色をモチーフにした爽快なティファニーブルー、そしてなんとヒール部分にはスターリングシルバーの装飾が施されています。

まさに、至極の一品。

●ティファニーAF1のクリーニング動画はこちら💁‍♂️


その定価は400ドル、当時の日本円で約54000円です。

これは納得のクオリティ。

しかしよく見ると、その上質なレザーは使用による汚れの蓄積でくすんでしまい、アウトソールも削れが目立ちます。

 

 

まずは、ソールの洗浄から、人間は上から洗うがスニーカーは下からが基本です。

アッパーから洗ってしまうとソールのクリーニングの際にせっかくきれいにしたアッパーを再度汚してしまう恐れがあるからです。

Utility Blushの真鍮ブラシの部分を使い、こびりついた頑固な汚れを一掃。

この後のHEEL PLUS 3.0施工があるため特にかかと部分を入念に行っていきます。

 

 

本題のアッパーに取りかかります。

気を付けるべき点は2つ。

①くすみ汚れの原因である、砂埃などを起毛の奥に入れ込まないこと。

②ヌバック部分の起毛をクリーナーや水分により固めてしまわないこと。

③ アッパーの全体をCleaning Blush(ブラシ)でやさしくブラッシングを行います。

このときアッパーの切り替えしや、履きじわといった、埃が蓄積しやすい部分は特に入念にブラッシングを行っていきます。

ブラッシングを行うと、もともと表面にあったくすみが少し軽減しました。この作業を行うことで砂埃が起毛の奥に入ることを防ぎます。

 

②ここからFoam Cleaner(クリーナー)をつかい、本格的に汚れを落とします。

ブラシに泡を出し、アッパーをクリーニングしていきます。

このとき一気に全体に泡を伸ばすのではなく、パーツごとに洗浄をしていきます。

私の場合は、つま先→サイド→ヒール部分→シュータンの順番です。

 

 

ヌバック素材に限らず、起毛素材は泡をとても吸うため、泡立ちにくいのが特徴。しかし、そこからが勝負です。

素材にクリーナーをむらなく吸わせ、ブラシをやさしく動かしていきます。

泡がシュワシュワとはじけ、心地のいい音がします。

濃密な泡が汚れを絡めて、やわらかい豚毛がそれを掻きしているのが伝わってきます。

ブラシで汚れを掻きだしたら、なるべく早めにCleaning Microfiber Towelでよくふき取ります。


 

ここがポイントで、このとき十分に拭き取れていないとヌバックの毛が固まりお手上げ状態になってしまいます。

そこまでできたら、ラストスパート。

スターリングシルバーを磨き上げ、シュータンを洗い、シューレースを通してクリーニングフィニッシュ。

 

ここまで気を張っていた分クリーニング直後の達成感は想像を超えます。

今回はオプションでHEEL PLUS 3.0をご依頼いただいているため、そちらも施工していきます。

手順は簡単3ステップ。

STEP1付属のプライマーでヒール部分を拭く。これにより糊が硬化し、よりはがれにくくすることができます。


STEP2 HEEL PLUS 3.0を貼り付ける。

STEP3 はみ出た部分を切り取りとる。以上。

仕上げにクリーニングサービスの特典のDryersを入れて

Waterpoof Sprayで膜を張って

活性炭が練りこまれた、Shoes Bag 2.0を付属させてご依頼主様のもとへとご返送いたします。

今回はこのような貴重なスニーカーを弊社にお任せいただき誠にありがとうございました。

クリーニングでスニーカーを綺麗にして『おしまい』ではなく、その先ご依頼主様がきれいな状態のまま、長く履けることをめざしております。

皆様も、機会がございましたらKicksWrap のShoe Care Serviceご利用くださいませ。