ティンバーランドの洗い方マニュアル|正しいお手入れと必要な道具を解説 - KicksWrap®︎

ティンバーランドの洗い方マニュアル|正しいお手入れと必要な道具を解説

ティンバーランドは元々、過酷な環境下で活動する冒険家用に開発されたこともあり、かなり頑丈に作られたブーツ。

しかし頑丈とはいえ、タウンユースとして履いていたとしても汚れの蓄積は免れません。

傷やシワなどはエイジングとしての魅力がありますが、過度な汚れはせっかくのかっこいい見た目が台無しですよね。

本記事では、かなり汚れ具合の激しいティンバーランドを使って、クリーニングからアフターケアまでの工程と、必要なアイテムをご紹介したいと思います。

「どうやって汚れを落とせばいいかわからない・・・」

そんな方はぜひ本記事を参考に、ティンバーランドのメンテナンスにチャレンジしてみてください。

ティンバーランドの構成素材

  • アッパー:天然皮革(ヌバック)
  •  ソール   :ナチュラルラバー

ティンバーランドのブーツは、主に上記の素材で構成されています。

特にブーツのほとんどを占める「ヌバック」は、起毛素材のためデリケートな素材です。

新品時の起毛感は履いているうちに無くなっていき、天然皮革のため乾燥によりひび割れなどの進行にも繋がるため、綺麗な見た目を維持するのであれば、定期的なメンテナンスが必須となります。

クリーニングの手順

ティンバーランドのクリーニングは、下記6つの手順にて行います。

  1. 靴紐を取り外す
  2. シューキーパーを入れる
  3. ブラッシングで表面上の汚れを落とす
  4. 頑固な汚れにはイレイサーのブラックで対応
  5. フォームを使ってクリーニング
  6. 洗い終えたフォームをタオルで拭き取る 

靴紐を取り外す 

靴紐を取り外す

靴紐に溜まった汚れを落とすことはもちろん、外しておくことでシュータン部分などをクリーニングする際にブラシが届きやすくなります。

シューキーパーを入れる

シューキーパーを入れる

シューキーパーを入れると、履きジワを伸ばす+トゥ部分に張りを持たせることができます。

そうすることで、ブラシがシワの奥に届きやすくなったりと、メンテナンスの施工性の良さに繋がる地味に大切な工程ですので、しっかりとサイズの合ったシューキーパーを入れておきましょう。

 

ブラッシングで表面上の汚れを落とす

ブラッシングで表面の汚れを落としておく

 まずはブラシに何もつけない状態で、ブーツ全体をブラッシングしていき、表面に付着している埃などの汚れを落としておきます。

こうすることで、後に行うフォームでのクリーニングの効率が上がるのと同時に、フォームの使用量を抑えることができるため、効率アップ+経済的と大切な工程です。

汚れの変化が無くなってきた位が終了の目安です。

頑固な汚れにはイレイサーのブラックで対応

頑固汚れはイレイサーの黒

ヌバックのような起毛素材は特に、細かい毛の間に汚れが入り込んでしまいやすく、フォームを使ってのブラッシングでも汚れを取り切ることが困難な場合があります。

目視ですぐに分かるレベルの目立つ頑固汚れには、あらかじめスニーカー専用消しゴムで対処しましょう。

KicksWrapのプロダクトであるUtility Eraserの起毛素材用である「黒」を使うと、簡単に汚れを除去することが可能です。

 

 

クリーニングフォームを使ってクリーニング

クリーニングフォームを使ってクリーニング

ここからがクリーニングの本番。

クリーニングフォームを使って、ブーツの汚れを落としていきます。

ティンバーランドはヌバック素材のため、Premium Shoe Care Kitに同梱されている保湿成分を含んだ「Form Cleaner Premium」を使うことで、クリーニング時のヌバックの乾燥を防止しています。

フォームはブーツに直接付けても、ブラシに乗せてもどちらでもOK。

「アッパー→ソールの順」にクリーニングしていきましょう。

パーツが重なり合っている箇所などは特に汚れが溜まりやすいので、入念にクリーニングすることをお忘れなく。

 

洗い終えたフォームをタオルで拭き取る

洗い終えたフォームをタオルで拭き取る

 洗剤残りは成分が化学反応を起こし「黄ばみ」などの原因となります。

吸水性の良いタオルでしっかりとフォームを拭き取っておくことが大切です。

アッパー部分が乾くまでしっかり乾燥させる

ティンバーランドのアッパーは吸水性の良いヌバック素材。

今回は水で直接濡らしたわけではありませんが、フォームクリーナーの水分により、クリーニング後は全体的にしっとりとしているはずです。

濡れたままの保管は素材へのダメージに繋がりますので、風通しの良い日陰でしっかりと乾燥させましょう。

※直射日光下での乾燥は、素材の劣化原因になるためNGです。

取り外した靴紐を洗う 

靴紐を洗浄液で洗う

最後に、あらかじめ取り外しておいた靴紐のクリーニングです。

靴紐の洗い方は洗浄液による揉み洗いがベスト。

ダメージも少なく、繊維の奥に入り込んだ汚れもスッキリ落とすことができます。

洗浄液の作り方は下記を参考にしてください。

  1. 小さめの容器に水を入れる
  2. 水にフォームクリーナーを溶かす(目安は3〜4プッシュ程度)

アフターケアの手順

ただ綺麗にするだけであればクリーニングだけでも良いのですが、ティンバーランドはヌバックというデリケートな素材のため、新品のような状態を取り戻すためにアフターケアをおすすめします。

デリケートな起毛素材を保湿

デリケートな起毛素材を保湿

経年による劣化ももちろん、クリーニング後は皮革の栄養と水分が抜けているため、革が乾燥している状態です。

抜けてしまった栄養と水分を補うために、Shoe Moisture Mistを使って起毛感を取り戻していきます。

使い方は簡単で、

  1. Shoe Moisture Mistをよく振る
  2. ブーツから15cm程度離したところからスプレーする
  3. タオルなどでトントンと馴染ませていく

上記の手順で完了です。

 

 

真鍮ブラシで本来の起毛感を取り戻す

真鍮ブラシを使って起毛感を甦らせる

Shoe Moisture Mistでの保湿ができたら、次はUtility Brushの真鍮ブラシを使って、起毛の流れを整えていきます。

こうすることで寝てしまっていた起毛を起こすことができ、新品同様の起毛感を取り戻すことが可能です。

真鍮ブラシを使って起毛感を甦らせる2

 

+α ブーツの蒸れ対策でインソールを交換

ティンバーランドはブーツのため通気性があまり良くなく、どうしても靴内が蒸れやすい構造です。

履いている時に蒸れてしまって不快感がある方には、メンテナンスのタイミングでのインソール交換をしておきましょう。

上記のような方には、KicksWrapのAir Insoleがおすすめ。

Air Insoleは、EVA素材による抜群のクッション性はもちろん、多孔質構造のため通気性に優れたインソールです。

 

 

今回のメンテナンスはYouTubeにて動画でも解説しています。

一連の流れを確認したい方は、ぜひ動画の方もご覧ください。

ティンバーランドのクリーニングに使用したアイテム一覧

今回のティンバーランドのメンテナンス作業に使用した、KicksWrapのプロダクトを一覧で紹介します。

クリーニングに使用したアイテム

アフターケアに使用したアイテム

ティンバーランドの洗い方 よくある質問

ティンバーランドは防水スプレーしないといけない?

綺麗な状態を保つためには防水スプレーをしておくのがベター。

ティンバーランドのヌバック素材には、簡易的な撥水機能が搭載されています。

しかし撥水効果はあくまで新品時の状態であり、経年やクリーニングにより撥水効果は無くなってしまいます。(クリーニング時にヌバックが湿っているのが分かりやすい)

そのため、定期的に防水スプレーをかけておくことで、撥水効果を取り戻すとともに、防汚効果により汚れの付着を防ぐことができるようになるため、クリーニングのタイミングで施工しておくことをおすすめします。

 

 

ティンバーランドは水洗いしていい?

ティンバーランドは革製品のため、水にガッツリつける洗い方はNGです。

他の革製品同様、革の縮みやシワの原因になるだけでなく、ソールに使用されているウレタンや接着剤の劣化につながってしまいます。

一度洗ったからと言ってすぐに壊れてしまうわけではありませんが、確実に素材にダメージを与えることになるので、靴専用クリーナーでのクリーニングが必須です。