シミ付き堀米ダンクが復活…!お客様の堀米DUNKをクリーニングレポート - KicksWrap®︎

シミ付き堀米ダンクが復活…!お客様の堀米DUNKをクリーニングレポート

今回ご依頼いただいたスニーカーは (Yuto Horigome) × Nike SB Dunk Low Pro QS "Wolf Grey"

2021年の東京オリンピックにて金メダルを獲得したスケートボーダー堀米雄斗選手とのコラボモデル。アッパーはグレーのヌバックとスムースレザーで構築されています。

 

そんな堀米ダンクのクリーニング動画はこちらから💁‍♂️

それでは、クリーニングを始めていきます。

まずは、Deodrant Shoe Keeperでトゥ部分をしっかりと伸ばしていきます。

トゥ部分に使用されているスムースレザーは履きジワが付きやすく埃などが蓄積しやすいため、ここでしっかりと伸ばすことが重要なのです。

 

 

そうしたら、Cleaning Blush(ブラシ)をつかいトゥをはじめ、スニーカー全体の埃を払っていきます。

ブラシを様々な向きで動かし埃の払い残しのないようににします。

 

 

表面の埃を払い落としたら次はヌバック部分にこびりつく土や、黒ずみをUtility Eraser(イレーサー)を使って除去していきます。

使い方は簡単、汚れている部分をくるくると優しくこするだけ。

優しくというのがポイントでイレーサーを強くこすりすぎてしまうと、起毛素材のハゲにつながってしまいます。

 

 

ここまで、段階的なクリーニングをするのには、訳があります。

起毛素材は表面の汚れを落とさずに水分を与えると非常に落ちにくくなるという性質をもっているからです。

なので、ここまでの段階で落とせる汚れは落としておきたいのです。

ここまでの入念なウォーミングアップを終えたら、いよいよFoam Cleaner(クリーナー)を使った作業に移ります。

起毛素材のクリーニングでは少しの誤りで大きな後悔をすることになるのです!!!

 

そうならないようにするポイントは2つ!

1つ目。起毛素材に直接クリーナーをのせない。

2つめ。全体をむらなく濡らす。

以上の2つです。

 

1つ目の起毛素材に直接クリーナーをのせないというのは、直接のせてしまうとその部分だけ色素が寄ってしまい輪ジミと呼ばれるしみができてしまいます。

2つ目の全体をむらなく濡らすというのは、一部分だけ水分が偏っているとその部分が乾いたときに色むらができてしまいます。特に今回のスニーカーのように淡色だとなおさらです。

起毛素材をクリーニングするときには以上の2点を頭に入れてクリーニングを行いましょう。

 

 

そうして、クリーニングをすることが出来たら起毛素材に染み込んだクリーナーをタオルでよくふき取りアッパー部分のクリーニングは完了です。

仕上げに、シュータン部分をクリーナーで洗浄して終了。・・かとおもいきや

いえ!まだです。シュータンに液体が付着したような汚れありますね。

この手の汚れにはStain Remover(リムーバー)一択です。

汚れている部分にリムーバーの芯を押し当てリムーバーの中身を十分に浸透させます。

そしてタオルでしっかりと拭き取れば、ほら!しっかりと落とせていますね。

繊細な薄墨色が蘇り、日本を代表するにふさわしい一足に戻りました。

 

 

プレミアムスニーカークリーニングの特典のDryersを入れWaterproof Spray 420mlで膜を張る。

活性炭が練りこまれた、Shoes Bag 2.0にいれてご依頼主様のもとへとご返送します。

 

 

今回はこのような貴重なスニーカーを弊社にお任せいただき誠にありがとうございました。