スウェードスニーカーの洗い方|デリケート素材に適したクリーニング方法 - KicksWrap®︎

スウェードスニーカーの洗い方|デリケート素材に適したクリーニング方法

ニューバランスやPUMA、NIKEのダンクといったスニーカーをはじめ、レッドウィングのようなブーツまで様々な靴に使用されるスウェードやヌバックのような起毛素材。

起毛による見た目の上品さが魅力的な素材である反面、デリケート素材であるゆえの汚れ方やメンテナンス性に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

スニーカークリーニングはどの素材でも基本的な工程は共通していますが、起毛素材をはじめとした特殊な素材は、途中のアプローチやアフターケアのアプローチが若干違うため、初心者の方は迷ってしまいがち。

本記事ではアッパー全体がスウェード素材で構成されているレッドウィングのブーツを使って、クリーニングからアフターケアまでを詳細に解説していきます。

スウェード素材の靴のクリーニングで悩んでいるという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

スウェード素材とは

冒頭でも少し触れましたがスウェードは起毛素材と呼ばれています。

具体的には、天然皮革の”裏面”を細かく削ることで繊維を立たせ、あえて毛羽立ちを作る起毛加工を施したものがスウェードで、下記のような特徴があります。

  • 柔らかくしなやか
  • ふんわりとした起毛感により上品さが出る
  • 使い込むと独特な味が出て経年変化を楽しめる

上記のようなメリットの反面「吸湿性が良いため濡れるとシミになりやすい」ことや「細かな起毛の間に汚れが入りやすく汚れが落ちにくい」というようなデリーケート素材ならではのデメリットもあります。

ちなみにスウェードと同じ起毛素材であるヌバックは、天然皮革の”表面”を起毛加工した素材です。

スウェードスニーカーのクリーニング

スウェード素材のクリーニングは、下記5つの手順で行います。

  1. クリーニング前の準備
  2. ブラッシングで表面の埃を落とす
  3. 汚れの強い箇所にはスニーカー用消しゴム
  4. 取り外した靴紐を洗う
  5. 専用クリーナーを使ったクリーニング

メジャーなレザー素材と違う点は「3番目」の工程くらいなので、基本的には共通の手順でクリーニングを進めてOKです。

今回はスニーカークリーニングに必ず使うブラシ、クリーナー、タオルがセットになった「premium shoe care kit」を使用していきます。

1.クリーニング前の準備

シューキーパーを入れる

クリーニングを始める前に、まずはブラシの邪魔をしないように靴紐を取り外し、その後にシューキーパーをセットしていきます。

シューキーパーには下記のような効果があります。

  • 履きジワを伸ばす
  • アッパーに張りが出ることでブラシを効果的に当てることができる

どちらもクリーニングに大切な要素です。

用意などが若干手間かもしれませんが、質の良いクリーニングをするにあたってシューキーパーは欠かせない存在です。

しっかりとサイズのあったシューキーパーをセットすることがおすすめです。

2.ブラッシングで表面の埃を落とす

ブラッシングで表面の埃を落とす

まずはブラシに何もつけていない状態でブラッシングをしていき、表面についている埃などの汚れをしっかりと落としておきます。

この事前念入りなブラッシングにより

  • クリーナーの泡立ちが良くなる
  • クリーナーの使用量を抑えられる

上記のような効果が見込めるため、全体的に満遍なく空ブラッシングをしておきましょう。

特に生地の重なり部分などは埃が溜まりやすいので、こういった細かな部分も忘れずに汚れを掻き出しておきましょう。

3.汚れの強い箇所にはスニーカー用消しゴムで対処

頑固汚れにはスニーカー消しゴムで対処

スウェードは全体が細かい起毛という特性上、汚れが奥に入り込んでしまうと、その部分の頑固な汚れはクリーナーを使ったブラッシングでは落としきれない場合があります。

そんな頑固な汚れにはクリーナーを使う前に、あらかじめスニーカー専用消しゴムを使ったアプローチが有効です。

スウェードのような起毛素材専用の「黒」を使って、汚れが強い部分をくるくると円を描くように優しく当てるのがポイントです。

4.取り外した靴紐を洗う

取り外した靴紐を洗う

ブラシの邪魔にならないように取り外した靴紐ですが、ぱっと見汚れていないように見えても、汚れで全体的に色が暗くなっているなど意外に汚れているもの。

スニーカー本体を洗う機会に靴紐も洗っておきましょう。

小さめの容器に水を張り、そこに5プッシュ程度のクリーナーを混ぜることで洗浄液を作ることができます。

作った洗浄液に靴紐を入れ、優しくもみ洗いすることで繊維の奥に入った汚れを落とすことが可能です。

少し靴紐の汚れがひどいなと感じたら、洗浄液に入れてしばらく置いておくことで洗浄成分が繊維の奥まで入り込むため、汚れを落としやすくなります。

5.専用クリーナーを使ったクリーニング

専用洗剤を使ったクリーニング

事前の予備洗いの工程が終わったため、いよいよクリーナーを使ったメインのクリーニング作業に移ります。

効果的にクリーニングするにはブラシの当て方が重要で、軽く押し当ててブラシの”先端部”を使うことを意識しましょう。

吸水性の良いタオルで拭きあげ

ある程度洗うことができたら、タオルを使ってしっかりと拭きあげを行います。

クリーナーが残ってしまうと黄ばみの原因になるため、できる限り除去しましょう。

アッパー部分の「洗い→拭きあげ」が終わったら、ミッドソール→アウトソールの順に同じく「洗い→拭きあげ」を行っていきます。

スウェードスニーカーのアフターケア

クリーニングが終わりスニーカーをキレイにすることができたら、ついでにアフターケアまで行うのがおすすめです。

スウェードは天然皮革を加工した素材のため、経年により革内部の油分などが抜けて起毛が乾燥することで、柔軟性のないパサパサな質感になってしまいます。

必須ではありませんが、アフターケアをしておくことでキレイになったスニーカーをより良い状態に仕上げることができます。

乾燥した起毛を保湿

乾燥した起毛素材に保湿

デリケートな皮革素材にぴったりなシューモイスチャーミストを使用して、パサついた起毛にうるおいと栄養を与えていきます。

使い方は簡単で、シューモイスチャーミストをよく振り、15cm程度離れたところから全体的に吹きかけていきます。

吹きかける量は表面がうっすらと湿る程度でOK。

タオルを押し当てて馴染ませる

ミストを全体にかけることができたら、タオルを使って押し込むようなイメージで馴染ませていきます。

金属製ブラシで毛起こし

金属ブラシで毛起こし

シューモイスチャーミストにより起毛が保湿されたら、最後に柔らかい金属である真鍮製のブラシで起毛をブラッシングしていきます。

こうすることで倒れてしまった起毛を起こし、硬くなった毛をほぐせるため、起毛素材特有のふんわり感を取り戻すことができます。

インソールの交換

履く頻度の高いスニーカーでインソールがへたってしまったり、ブーツのように通気性が悪く蒸れてしまうような時には、インソールの交換がおすすめです。

AIRインソールはEVA素材で構成されているためクッション性が良く、全体的に多孔質かつ表面がメッシュ素材のため通気性も確保できる優れたインソールです。

ここまでがスウェード素材の靴の洗い方からアフターケアのやり方になります。

今回紹介した内容についてはYoutubeにて動画でもアップしてますので、再度一連の流れや動きなどを詳細に確認したい方は下記リンクよりチェックしてみてください。

スウェードの洗い方 よくある質問

スウェードは水洗いしていい?

スウェード素材の特徴でも書きましたが、吸湿性の良いスウェードは水に濡れることでシミになりやすいといった特徴があります。

さらに天然皮革のため、水を含むことで「変形」や「硬化」などのリスクもあります。

上記のことからスウェードは水洗いではなく、専用のクリーナーを使ったクリーニングが安心です。

スウェードに中性洗剤やエマールは使える?

水洗いにリスクのあるスウェード素材に対し、水でのすすぎを前提とした洗剤でのアプローチは不向きです。

水洗いと同様に変形などの原因になるほか、洗剤残りなどによりシミができてしまう可能性があるため、中性洗剤やエマールのような洗剤を使用するのはNGです。

汚れのひどいスウェードにオキシクリーンは?

スウェード素材のスニーカーに限らず、基本的にスニーカーへのオキシクリーンの使用はやめましょう。

皮革素材はデリケートなため確実にダメージを与えてしまうことはもちろん、ソールのゴムが溶けてボロボロになってしまうなど、リスクがかなり高い洗い方です。

なんだか大変そう...代わりにやってくれるところない?

  • 時間が無い
  • 道具を揃えるのが面倒
  • 汚れがひどすぎて自分では綺麗にする自信がない

そんな方はぜひKicksWrapにお任せください。

スニーカーのプロであるスタッフが豊富な知識と専用の道具を使い、責任を持ってクリーニングさせていただきます。

クリーニングに限らず、ソール保護シールの貼り付けなども合わせて承っていますので、興味のある方はぜひご連絡ください。

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