【徹底攻略】スニーカーの汚れ落とし方法から防止する方法までを紹介

【徹底攻略】スニーカーの汚れ落とし方法から防止する方法までを紹介

お気に入りのスニーカー、気づけばうっすら汚れていたり、うっかり泥がついてしまったり…

特に履く頻度の高いスニーカーにはありがちなお悩みですよね。

  • ホコリ
  • 皮脂
  • 飲み物のシミ
  • 擦れによる黒ずみ

などなど、スニーカーの汚れにもいくつか種類があり、放っておくと劣化の原因になることもあります。

この記事では、汚れの種類や靴の素材に応じたクリーニング方法をはじめ、汚れを防ぐための日常的なケア、避けるべきNGな手入れ方法まで徹底的に解説していきます。

知識のない方でも、スニーカーケアを全体的に把握できるようになると思いますので、これから自分でケアをしてみたいという方はぜひ参考にしてみてください。

スニーカー汚れの種類

冒頭でも触れた通りスニーカーが汚れる原因は、下記のように日常的に潜むものがほとんどです。

  • ホコリ、砂ぼこり、泥
  • 汗などによる皮脂汚れ
  • 擦れによる黒ずみ汚れ
  • ゴム部分の黄ばみ汚れ
  • 飲食物によるシミや油汚れ

それぞれどんな特徴があるのかに加え、有効なアプローチについても解説していきます。

ホコリ、砂ぼこり、泥などの汚れ

ホコリ 砂 泥 汚れ

スニーカーのアッパーやソールに付着するホコリや砂ぼこり、泥などの汚れは、日常の外出でいつの間にか蓄積していきます

特にメッシュ素材やキャンバス素材のスニーカーは汚れが入り込みやすく、放置すると繊維の奥にまで入り込んでしまうことも

日常的なブラッシングで軽い汚れは落とせますが、泥汚れが乾いて固まってしまった場合には、まず乾かしてからブラシで落とし、専用洗剤を使ったクリーニングを行うのが効果的です。

汗などによる皮脂汚れ

皮脂汚れ

履き口やシュータン、特に夏場に目立ちやすいのが汗などの皮脂による黄ばみやベタつき。

特に合成皮革や布地のスニーカーでは吸収しやすく、変色の原因にもなります。

また、見た目では汚れが見えなくても、汚れが蓄積すると嫌な臭いの原因にもなってしまいます。

丸洗いのできないスニーカーですが、専用クリーナーを使って靴内部をクリーニングしたり、定期的な中敷きの交換や日頃から除湿、除菌をするなどで防止するのが効果的です。

黒ずんでしまう擦れ汚れ

擦れ汚れ

歩いている際に壁や階段などにぶつけたりすると、擦れによって黒っぽく汚れてしまいます。

ミッドソールが代表的ですが、アッパーでもヒール、サイド、トゥなどにできやすいです。

拭いたりクリーナーを使っても中々取れず、落とし方を知らないと苦戦しやすい汚れがこの擦れ汚れ。

こうした擦れ汚れにはスニーカー用のクリーニング消しゴムが有効で、軽い力で簡単に除去が可能です。

ゴム部分の黄ばみ汚れ

ゴムの黄ばみ汚れ

主にミッドソール、アウトソールによく見られるのが、ゴムの経年劣化による黄ばみ汚れ。

この黄ばみ汚れは日焼けだけでなく、ゴム素材が経年により空気中の水分などと化学反応を起こして発生する汚れです。

つまり、他の表面上に付着した汚れとは異なり、通常のクリーニングでは除去することができないため、専用の黄ばみ除去剤を使ったアプローチが必要になります。

飲食物などによるシミや油汚れ

飲食物のシミ汚れ

ジュースやコーヒー、ソースなどをうっかりこぼしてしまった際のシミは、時間が経つと生地に定着して落ちにくくなります。

特にキャンバスやスエードなどの吸水性が高い素材では広がりやすく、シミが目立ちがち。

こぼしてすぐであれば、タオルで押さえるように吸い取ってから、スニーカー専用洗剤でやさしく洗いましょう。

落ちないシミ汚れには、シミ専用のケミカル剤を使うことで除去することが可能です。

また、防水・防汚スプレーでの予防も有効です。

スニーカー汚れの落とし方

先ほどの項目でも少し触れましたが、スニーカーの汚れには種類によってそれぞれ有効なアプローチがあります。

主なスニーカークリーニングの方法は下記の4つです。

  • 専用クリーナーによるクリーニング
  • スニーカー用消しゴムを使う
  • 黄ばみ除去剤を使う
  • シミ除去剤を使う

各クリーニング方法が有効な汚れ別に、写真付きでアプローチについて紹介していきます。

専用クリーナーによるクリーニングが有効な汚れ

  • ホコリ、砂ぼこり、泥
  • 汗などによる皮脂汚れ
  • 飲食物によるシミや油汚れ(※軽度に限る)

上記3つが専用クリーナーが有効になる汚れです。

専用クリーナーを使ったクリーニングは、スニーカークリーニングの基礎でありながら王道のクリーニング方法です。

そのため有効な汚れの範囲も広く、軽いホコリ汚れから飲食物などによる着色汚れのようなものまで対応することができます。

具体的な手順としては、

専用クリーナー 手順
  1. 何もつけずにブラッシングして表面の汚れを落とす
  2. 専用クリーナーを使ってクリーニング
  3. 残った泡を布でしっかりと拭き取る

上記3つの工程が基本で、アッパーやソールごとに「2」「3」の工程を繰り返していきます。

スニーカー用消しゴムが有効な汚れ

  • 擦れによる黒ずみ汚れ

頑固な擦れ汚れは専用クリーナーを使っても落としきれない場合がありますが、スニーカー用消しゴムを使うことで簡単に落とすことが可能です。

ただし、スニーカーの素材ごとに使う消しゴムの種類が変わります。

「ゴム、キャンバス、レザー、布」には”白”を使い、「スウェード、ヌバック」のような起毛素材には”黒”を使います。

使用手順は下記の通り。

擦れ汚れ 手順
  1. 気になる箇所を軽い力でくるくるなぞるように擦る

たったこれだけですが、力を入れすぎると素材表面がはげてしまうことがあるため注意が必要です。

黄ばみ除去剤が有効な汚れ

  • ゴム部分の黄ばみ汚れ

主にソールのゴム部分が経年劣化で化学反応を起こして黄ばみが発生します。

こうなると通常のクリーニングでは除去ができないため、専用の除去剤を使ってのアプローチが必要になります。

具体的な手順は、

黄ばみ汚れ 手順
  1. スニーカーをクリーニングして汚れを落とす
  2. ソール以外のマスキング
  3. 黄ばみ除去剤の塗布
  4. ラップで覆う
  5. 紫外線に当てる
  6. 黄ばみ除去剤を確実に落とす

かなり黄ばみの強いものだと1度で取り切ることが難しいため、その際は3〜5の工程を何度か繰り返せばOKです。

黄ばみ除去については別記事にて工程ごとのポイントなど、より詳細にまとめていますので、そちらもぜひチェックしてみてください。

スニーカーのソール黄ばみの落とし方完全ガイド|原因と対策を知って劣化を防ごう

シミ除去剤が有効な汚れ

  • 飲食物によるシミや油汚れ

コーヒーやケチャップなどによってついてしまうシミは、早々にクリーニングすれば綺麗に取れる可能性もあります。

しかし、ほとんどの場合はうっすら残ってしまったりと、中々除去するのが難しい汚れです。

そんな汚れにはシミ除去剤でのアプローチが必要になります。

具体的な手順は、

シミ汚れ 手順
  1. 洗浄液をシミ部分に染み込ませる
  2. タオルなどで拭き取る

シミ除去剤は布素材であればどんなものにでも使えるので、スニーカーだけでなく服や帽子への使用もOK。

モデル別|スニーカーの洗い方

汚れの種類とそれぞれに有効なアプローチまでを紹介しましたが、「手元にあるモデルではどんな感じなんだろう?」と自分がこれからクリーニングをするにあたって、いまいちイメージが掴めていないこともあるかと思います。

メーカー、モデルごとにクリーニングからアフターケアまでをそれぞれ詳細にまとめた記事がありますので、もし自分が持つスニーカーと同じようなモデルの記事があればチェックしてみてください。

全工程の写真はもちろん、必要なアイテムや注意点などが書いてありますので、きっと参考になるはずです。

スニーカーを汚れにくくする方法

スニーカーは履いていると常に地面と接している物であるため、残念ながら汚れを完全に防ぐことは不可能。

しかし、下記2つの対策をしておくことで汚れにくくすることは可能です。

  1. 日常的なブラッシング
  2. 定期的な防水・防汚スプレー

どちらも少ない手間でありながら、スニーカーが綺麗な状態を保つのにかなり有効な方法です。

日常的なブラッシング

一見何もついていないように見えても、1日外を歩くと意外とスニーカーは汚れるもの。

家に帰ってきたタイミングで毎回ブラッシングしておくことで、スニーカーに付着した砂やホコリのような汚れを落とすことができます。

さらに汚れの蓄積を抑えることで、素材へのダメージ軽減になるだけでなく、クリーニング時の除去の手間も減らすことができます。

使うブラシは豚毛ブラシのような柔らかいブラシが適していますが、大体クリーニングキットに付属しているため、そのブラシを使えばOKです。

定期的な防水・防汚スプレー

  • 濡れないことで水シミを防ぐ
  • 飲食物の汚れを防ぐ
  • ホコリなどを付きにくくする

フッ素でスニーカーをコーティングすることで、上記のような汚れから守ることが可能です。

効果がなくなる前に繰り返しスプレーしておけば汚れ防止に大きく役立つため、月1程度の間隔で施工するのが理想的です。

スニーカー汚れを落とす際の注意点

激落くんなどのメラミンスポンジ系は色落ちの原因にも

頑固汚れに強いメラミンスポンジですが、汚れを削り取るという特性上、アッパーの擦れ汚れなどに使うと色落ちや素材がはげてしまう可能性があります。

もし使うのであれば、頑丈なゴム素材でできているミッドソールやアウトソールに使いましょう。

ただし、エアマックスのようなミッドソールがEVA樹脂の物には使わないほうが無難です。

汚れ落としに普通の消しゴムは使える?

「使えるが力の入れ方などには注意が必要」

スニーカー用消しゴムはスニーカー素材に合わせて作られているため、素材を傷つけないような作りになっています。

特に起毛素材用で使用する場合、粒子が細かくなっている専用品と違い、通常の消しゴムは素材を傷つけるリスクが高くなります。

上記のことから、大切なスニーカーに使う際は専用品を選んだ方が安心です。

水洗いやオキシ漬けはNG

基本的にスニーカーの丸洗いやオキシ漬けはNG。

スニーカーはアッパーとソールに接着剤が使われており、水につけることで接着剤が溶け出してしまう可能性があります。

さらにオキシは皮革やゴムを溶かす可能性があり、たとえ溶けなくても確実に素材にダメージを与えますので、スニーカーにオキシの使用は絶対にやめましょう。